ショパンの中でも「ノクターン(夜想曲)」は
とても女性的でうっとりしますね。
ノクターンと名前がついていて、
現存するのはこの21曲。
その中でも有名で、人気があり、
代表的ないくつかの難易度と、
練習方法を紹介させていただきます。
●どれくらいの難易度か
ノクターン1番 Op-9-1 ★★★★★
ノクターン2番 Op9-2 ★★★★
ノクターン5番 Op15-2 ★★★★★★★
ノクターン8番 Op-27-2 ★★★★★★★★(貴婦人のノクターン)
ノクターン13番 Op48-1 ★★★★★★★★★★
ノクターン19番 Op72-1 ★★★★★
ノクターン20番 遺作 ★★★★★
この7曲くらいが、よく知られている曲でしょうか。ノクターン2番 Op9-2 ★★★★
ノクターン5番 Op15-2 ★★★★★★★
ノクターン8番 Op-27-2 ★★★★★★★★(貴婦人のノクターン)
ノクターン13番 Op48-1 ★★★★★★★★★★
ノクターン19番 Op72-1 ★★★★★
ノクターン20番 遺作 ★★★★★
特にメジャーな曲
ショパンのノクターンといえば、この曲、ノクターン2番Op9-2
というくらい代表的な曲ですね。
難易度は中級で、
美しいメロディーが大変人気です。
くりかえしが多く、
その中で装飾が増えていくだけなので
音を覚えてしまえば弾きやすい曲です。
他にも難易度としては、
9-2よりも低い曲はありますが、
この7曲の中では最も低い難易度となります。
19番について
ノクターン19番Op72-1は、私の好きな曲のひとつです。晩年の作品かと思ったら、
なんとショパンが17歳の時に作曲されたとのことで、驚きました。
この曲が、
ショパンのノクターンの最初の曲になります。
黒鍵が珍しく少ないので
譜読みにはあまり苦労しないで弾けると思います。
20番
ノクターン20番遺作は、もともとは練習用で、「アダージョ」と表題がついていたそうです。
最近では映画にも使われて、よく聴くようになりました。
私も好きな曲です。
弾くのはちょっと難しいところがあって、
仕上がってなかったです。
●練習方法
まずは黒鍵に慣れよう
ショパンは黒鍵を弾く曲が多いので、まずは黒鍵に慣れることをおすすめします。
その曲が例えばホ長調なら、
ホ長調の音階を先に指慣らしに弾いてみるとか、
練習曲で同じ調の曲を弾いてみるとかすると
少しは弾きやすくなると思います。
黒鍵に慣れてない方は
音符をひとつひとつ確かめて、
楽譜に黒鍵の音符がわかるように色を塗るとか、
最初の努力が必要になります。
装飾音を弾くコツ
そして、ノクターンに多いのは装飾音です。楽譜の中に小さい音符がついていたり、
ギザギザやtr、Sを横にしたような記号がついていたり、
たくさん並んだ音符の真ん中に6とか10とかがあったり、
普通に弾くだけではない指示があります。
算数的に考えると、
どうも左手と計算が合わないところが、
だんだんと増えてきます。
例えば左は3つの音に対して
右を4つの音で弾くところがあります。
3つの音に対して6つならふたつずつとか、
弾きやすいのですが、
また、他にも左手はあまり変化がありませんが、
メロディーで音符が増え、
リズムが取りにくい箇所があります。
ここは部分的に何度も右手の練習、
両手の練習を繰り返して、マスターしていきたいです。
tr(トリル)の場合は数の決まりはありませんが、
その他の装飾音は微妙にひとつひとつが違うので、
指示どおりに弾けるように、楽譜だけでなく、
プロの演奏を聴くなどして確かめながら練習してみてください。
●演奏する際のポイント
ノクターンだけではありませんが、メロディーは特に美しく、歌いたいですね。
装飾音も焦らず、優雅に聞こえるような、
余裕がほしいです。
誰かに聴いてもらうつもりで弾こう
演奏する際は、誰かに聴いてもらいたい、と思って弾いてほしいと思います。
実際に、聴いてもらうのが一番ですが、
ひとりで練習するときも
誰かが聴いていると思いながら練習することで、
ミスを減らせます。
1曲1曲が繊細で、譜読みができ、
だいたい弾けるようになったとしても、それで終了にせず、
さらに磨いて、
暗譜できるほどに練習したり、
録音してみたりして仕上げていってください。
ただ、きれい、美しいだけではなく、
悲しみ、よろこびといった感情も表しながら、
心を動かせる演奏ができれば、素晴らしいですよね。
●まとめ
ノクターンといえば、ショパンのノクターン9-2ですよね。
難易度も、ショパンとしては難しくない方で、
ぜひ、黒鍵や装飾音などに慣れるように何度も練習し、
美しいメロディーを歌いあげてください。
その他のノクターンは難易度が上がりますが、
名曲がたくさんあって、
繊細な技術と甘いメロディーの、
完成度の高い仕上がりで弾きたいです。
その曲を誰かに聴いてもらえたら、
ますます上達すると思います。
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