言葉などにも使われる「アクセント」があるので、
音楽記号としても、アクセントの意味はわかりますね。
でも、アクセントにもいろいろありますね。
記号の違い・演奏の違いを紹介します。
●アクセントの意味
アクセントは「その音を強く」
の意味になります。
私の持っている楽典の資料には
> ∧アクセント
accent アクセントをつけて
と載っています。accent アクセントをつけて
その音を目立たせることで、
変化をつけるという意味。
テヌート(音を保って)や、
スタッカート(音を短く切る)に近い演奏法で、
アクセントとなることもあります。
記号でひとつの音符の上についている
>とか、∧がアクセントです。
その音だけを強くして、目立たせるわけです。
音の高さなどは変わらないので、
演奏としても難しくはないですね。
●>、∧、∨それぞれ違いはある?
>と∧∨の違いですが、もともとは同じ、アクセントをつけての意味で、
作曲家などによって使い分けをしていて、
>よりも、∧∨の方が強くする場合があります。
私も、演奏の時は>よりも、
∧の方が太く書いてあったりして、
より強く弾くのかな?
と感じていました。
記号と一緒にフォルテがついていることも多いです。
音符の上にも下にもつく
でも>や、∧、で違いがあるのでしょうか?∨も同じアクセントでしょうか?
ブレス記号(息継ぎ)にも似ていますが、
音符についていれば、アクセントです。
音符の向きによって、
上につくこともあれば、下につくことも
あります。
下向きの音符には∨が音符の下につくわけですね。
(音符の下につく場合)
ブレス(は音符と音符の間の5線の上につく)
とは位置が違うので、間違うことはないです。
見間違いに注意
間違いやすいのは、>を短いディミヌエンド(デクレッシェンドだんだん弱く)
と間違いやすく、
実際にシューベルトやベートーベンの曲で
間違った楽譜が出版されました。
∧はスタッカーティシモ
(音符に・でスタッカート音を短く切る)に間違いやすいです。
●演奏の際に考えること
実際には、作者によっても違い、曲全体のバランスを考えて、
どう演奏するかは、自分なりに試してみてください。
練習する前に、
プロの演奏を楽譜と一緒に聞いてみることろから、
アクセントの音はどんな感じなのか、
他の記号もいろいろチェックできます。
プロの演奏だけでも人によって、
弾き方や、解釈が違います。
聞き比べてみるのも面白いかもしれません。
強ければ良いというものでもない
アクセントだから、その音が強くなれば良いわけですが、
必ずしもフォルテ(強く)でなければいけない
というものでもありません。
アクセントは、
その音を目立たせる。
印象的に聞こえる。
この音を聴いてほしい。
と、強調する感じで演奏してみてください。
静かな場面でも、その音が印象的に響き、
聴く人の心に刺さるようなイメージで表現できたら、
感動!ではないでしょうか。
音楽でも言葉と同じように、
ロボットのようにならないよう、
アクセントのある印象的で、
自分らしい演奏をしていきたいですね。
●まとめ
音楽記号の「アクセント」は「その音を強く」の意味です。
その音を目立たせる。
簡単なようですが、記号にはいろいろあって、
間違いやすかったり、記号によっての違いがあったり、
楽譜によって、作者によって、
また、演奏者によっても変わってきて、
ただ、強くするだけではないです。
プロの演奏と楽譜を見比べながら、
どうアクセントをつけるか、
自分なりの演奏方法を見つけてください。
言葉と同じ、
血の通った感動できる音楽を目指していきたいです。
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