ピアノ教本といえば「バイエル」ですよね。
習い始めの導入から、音楽会などでも聞かせられるほどの曲まであります。
レベルとしては初級ですが、途中から難しくて大変な曲もありますよね。
練習としては
順番に全て練習するのが一番いいのでしょうか?
バイエル修了程度のレベルって聞きますが
どれくらいのレベルなのでしょう?
私なりに考えていきたいと思います。
●バイエルのレベルは?
ピアノに初めて触れる方から、バイエルを活用でき、導入レベルから初級レベルですね。
ですが、最後の方になると1曲が長くなって黒鍵も増えて、和音や音符の数、記号などもグンと増えます。
これまで順調にレッスンで毎回○をもらっていたのが、
1回のレッスンでは○をもらえず、簡単に進めないと感じる人も多いです。
後半の65以上になってくると音階(ハ長調、ト、ニ、イ、ホ)の練習も入ってきます。
鍵盤の音域が広くなり、指くぐりやヘ音記号…大変なことはたくさんあります。
黒鍵が増えてきて弾きにくいのもありますが、調が変わってくることの理解も難しいので
いろんな調が出てくるあたりは、皆さん苦戦しますね。
音楽的には曲らしくなって、1曲をしっかり仕上げていきたいところですが、
毎週同じ曲を練習するということに慣れていないので、戸惑うのかもしれません。
●難易度分けするとこうなります
ということで、バイエルは前半と後半で違うので分けて考えた方がいいのではないかと思います。番号通りに進むだけでなく、分類をして、計画的に練習ができると良いですね。
①片手練習 導入、まずはドレミと音符の種類を知ろう 1~2
②ト音譜表、両手練習 指番号(指移動なし) 3~45
③後半…リズム、左手のパターン練習など 46~52
②ト音譜表、両手練習 指番号(指移動なし) 3~45
③後半…リズム、左手のパターン練習など 46~52
④ヘ音記号が混ざる、さらに幅が広がってくる 53~62,(63,64)
⑤ハ長調音階練習、指くぐり、和音など 65~72
⑥黒鍵が出てくる…臨時記号、ト長調♯、ニ長調♯♯、 73~77
⑦1曲にいろんな音楽的要素が出てくる…、イ長調♯♯♯、ホ長調♯♯♯♯、この辺が一番の難関、 78~82
⑧ハ長調に戻る、復習的な…まとめ的な…、転調、イ短調、ヘ長調、変ロ長調、半音階など 83~106
⑤ハ長調音階練習、指くぐり、和音など 65~72
⑥黒鍵が出てくる…臨時記号、ト長調♯、ニ長調♯♯、 73~77
⑦1曲にいろんな音楽的要素が出てくる…、イ長調♯♯♯、ホ長調♯♯♯♯、この辺が一番の難関、 78~82
⑧ハ長調に戻る、復習的な…まとめ的な…、転調、イ短調、ヘ長調、変ロ長調、半音階など 83~106
大きく分けて前半後半ですが、後半は③~⑧に分けられました。
①と
②は前半で導入レベル。
③からは初級で、練習の仕方も変わってくると思います。
~
⑦初級だけど難しいです。
●オススメの練習方法
個人的には、バイエル前半は楽譜に慣れること、指の番号を意識することが目的かなと思います。
まずは色を付ける
私というか、私の師匠はまず、真ん中のドから学びドレミそれぞれに自分で色を付けてからピアノに向かいます。
自分で塗った音符、赤はド、青はソ、というふうに弾く時はカラフルになっています。
楽譜に親しんで、譜読みが速くできるようになります。
ヘ音記号に力を注ぐ
後半になるとカラフルな音符の色塗りは卒業します。が、ヘ音記号が大変です。(バイエル53番~)
この辺から指運びも単純ではなくなってくるのでヘ音記号だけに時間が取れなくて
ヘ音記号の譜読みの仕方を確立できないで無理やり進んでしまうこともありそうです。
黒鍵を意識する
そして黒鍵は、赤く色塗りします。色塗りがまた復活します。
カラフルだったころとは違い、赤が多いと大変です。
大人の場合は前半を飛ばして後半(44~)からでも大丈夫かと思います。
バイエルだけではなくバイエル併用曲と一緒にレッスンをしていましたが、
併用曲にはバイエルで足らない部分の、例えばヘ音記号を克服できそうな曲とか
調が同じ曲などで黒鍵の克服とかができると良いなと思います。
ただ、まだヘ音記号も黒鍵も慣れないのは同然ですし、思うようにできなくて当たり前なのです。
黒鍵のたくさんある曲をスラスラ弾けるようになったら初級ではないです。
次のツェルニーの方が簡単な曲もたくさんあります。
一番の難関を突破できたら、後の復習的な曲は気持ちも楽になるので、
さっさと終わらして次のツェルニーやブルグミュラーに進んであげたいです。
色んな曲に挑戦しよう。
バイエルが終わったら、いろんな曲に挑戦したいですね。自分の好きな曲を目標にしてバイエル終了記念にやってみてください。
普段バイエルを使わないレッスンをされている先生も多いと聞きます。
ほかにも良い教材があるのでしょうね。
バイエルに限らず、いろんな曲に挑んでいただきたいです。
資格を取得する際に基準となる「バイエル修了程度」には、
やはりバイエル88番くらいは弾けるようになっておくといいのかな?と思います。
上記の⑧がだいたい弾けるくらいを目指してください。
個人的に好きな曲
私の個人的に好きな曲は60番と78番と…100番もいいな~、あ、97番…私にとってバイエルは、音楽でした。
というのも私自身はエレクトーンを習っていて、近所の同級生がピアノを習っていました。
よくバイエルの音が聞こえてきました。
そして、大人になり、ピアノの先生に弟子入りさせてもらって
バイエルのレッスンを見させてもらいました。
ので、自分が弾くようになったのは大人になってからで、それまでは聞くだけだったのです。
聞いていて音楽的な曲が印象に残るのは60番ですね。
聞くだけで真似をしたくなるほどの曲でした。
バイエルもよく聞いて、練習すれば、より音楽的な魅力ある曲として楽しめるのではないかと思います。
ぜひ、
プロの演奏なども検索して見て聞いて、真似してみてください。
●まとめ
誰もがよく知っている「バイエル」ですが、難易度は初級でも、難しい曲もあります。前半は譜読み、楽譜に慣れ、指番号に慣れる。
後半は、ヘ音記号、音階練習、和音、などなど幅広くテクニックを克服しながら
いろんなパターンの曲に挑みます。
慣れ、から理解…克服とレベルアップしていきましょう。
ただ、自然とテクニックを学べるわけではありませんので、理解したうえで努力が必要ですね。
ヘ音記号と黒鍵の多い曲は慣れるまでいかないと思います。
みんな同じです。
完璧を目指すのではなく、克服…突破かな?進んじゃいましょう。
音楽的には、
やはりよく聞いて真似ることが近道ですね。
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