日本語版として「ソナチネアルバム第1巻、第2巻」(全音楽譜出版社)があります。
ソナチネとは、ソナタの短いものです。
中にはソナチネだけでなく、ソナタやほかのロンドなども含まれています。
いろんな作曲家の曲があって、だいたい同じレベルの名曲が集まっていますが、
難易度順にはなっていません。
練習する順や、オススメの練習方法など、紹介します。
●難易度順に並べると
ソナチネの楽譜は作曲者順に並んでいます。難易度順にすると
↑簡単
↓難しい
《ソナチネアルバム1》
第7番 クレメンティー ソナチネOp.36,№1
第4番 クーラウ ソナチネOp.55,№1
第8番 クレメンティー ソナチネOp.36,№2
第9番 クレメンティー ソナチネOp.36,№3
第10番 クレメンティー ソナチネOp.36,№4
第1番 クーラウ ソナチネOp.20,№1
第6番 クーラウ ソナチネOp55,№3
第12番 クレメンティー ソナチネOp.36,№6
第5番 クーラウ ソナチネOp.55,№2
第11番 クレメンティー ソナチネOp.36,№5
第2番 クーラウ ソナチネOp.20,№2
第3番 クーラウ ソナチネOp.20,№3
ドゥセック ソナチネOp.20,№1(ト長調)
その他、ロンドやソナタがあります。第7番 クレメンティー ソナチネOp.36,№1
第4番 クーラウ ソナチネOp.55,№1
第8番 クレメンティー ソナチネOp.36,№2
第9番 クレメンティー ソナチネOp.36,№3
第10番 クレメンティー ソナチネOp.36,№4
第1番 クーラウ ソナチネOp.20,№1
第6番 クーラウ ソナチネOp55,№3
第12番 クレメンティー ソナチネOp.36,№6
第5番 クーラウ ソナチネOp.55,№2
第11番 クレメンティー ソナチネOp.36,№5
第2番 クーラウ ソナチネOp.20,№2
第3番 クーラウ ソナチネOp.20,№3
ドゥセック ソナチネOp.20,№1(ト長調)
クレメンティー ロンド
モーツァルト ソナタハ長調
ハイドン ソナタハ長調
ベートーベン ソナタト長調、ソナタト長調
など、
その他は各自で必要なものを選択するように書かれています。
楽譜によって差があるようなのですが、私が持っていた楽譜には、
オススメの練習順が掲載されていました。
曲ごとではなく、楽章ごとだったので、バラバラの順に練習しました。
ひとつの楽章だけを練習すれば良いので、気持ちは楽だったのですが、
あちこちページが飛んで、達成感は少なく、残った曲も多くもったいない気がしました。
《ソナチネアルバム2》
第10番 ベートーベン ソナチネ №5
第11番 ベートーベン ソナチネ №6
第13番 ディアペリ ソナチネ Op.151 №1
第15番 ディアペリ ソナチネ Op.151 №3
第10番 ベートーベン ソナチネ №5
第11番 ベートーベン ソナチネ №6
第13番 ディアペリ ソナチネ Op.151 №1
第15番 ディアペリ ソナチネ Op.151 №3
ソナチネアルバム1と2では難易度の差はないです。
なので、ソナチネアルバム1を終わった後、2に進むというのではなく、
2ではソナチネでもソナタ形式ではない曲などもあって、例外があるということが分かるとのことです。
ということで、1の後はソナタアルバムに進まれる方も多いです。
●ソナチネは、初心者向きなのか?
ソナチネは、初心者向けではなく、中級者向けになります。
難易度が低いソナチネアルバム1の7番あたりは初級者でも弾けるレベルですが、
弾くことだけではなくソナチネには大事な要素があります。
ソナチネが生まれたきっかけとして、音楽が貴族だけのものではなく
一般に広まり、ピアノを弾く人口も増えてくることによって、
いろんなレベルの曲が誕生ました。
その中でソナタを少し短く簡単にした曲ソナチネができたというわけですね。
ソナチネアルバムの中には比較的難易度が低めなソナタもあります。
これからいろんな曲を弾いたり勉強するための通り道としての活用になりますので、
全曲を練習しなくても大丈夫です。
●オススメの練習方法
ソナチネを練習する前にはバイエル、ブルクミュラーなどを練習してきた方が、ツェルニーとの併用だったり、他の曲との併用だったりすると思います。
題名はどれもソナチネ…ですので、あまり変化が感じないかもしれません。
作曲家の名前もあまり知らない…かもしれません。
でも、これから
ピアノを本格的に学ぶには大事な基本があります。
ピアノ演奏の基本的なテクニックもありますが、
ソナタの形式がどんなものかを学ぶことができます。
そのためにも各楽章の弾き方はもちろん、全楽章を通した練習も大事だと思います。
楽しく弾ける曲を探してみよう
ある程度、曲が弾けて、ソナタ形式のことを勉強すれば、次のステップに進めば良いのかな?でももし、趣味でピアノを楽しみたい。いろんな曲を弾きたい。という方には、
何曲か楽しく弾ける曲であれば続けて練習していってください。
実を言うと私はピアノを趣味で習っていたのでソナチネは教えてもらっていませんでした。
ピアノの先生になるためにだいたい流れとしてソナチネも練習しましたが、
大事な基本があるとか、ソナタ形式の勉強とかは全然意識してやっていませんでした。
そんな私が言うのもなんですが、必ずしも縛られることはないと思います。
ソナタを弾く前には必ずソナチネをしないとダメというわけではないです。
が、ソナチネ自体が弾きたいということもありますよね。
ソナチネが楽しめれば、有名なソナタなども楽しく学べる!といいですね。
●まとめ
ソナチネアルバムはソナタの短い曲ソナチネを集めた曲集です。作曲家の順に並んでいて、難易度順にはなっていません。
難易度順は本に掲載されています。
ソナタの形式を知ること、基本的な弾き方を学ぶことが目的なので、
ある程度できたら次のステップに進むことが多く、全曲をマスターする方は少ないようです。
ソナチネを弾いて、楽しくソナタのことを学び、さらに自分のレベルを上げていきましょう。
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