ブルグミュラー25を難易度順に並べ替えてみた&各楽曲の特徴も紹介

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ピアノを練習するとき、気になることの一つに、難易度が挙げられると思います。
だいたいの目安で曲の難易度が分かれば、自分のレベルが分かるだけでなく、
目標が明確になります。


練習曲集の「ブルグミュラー25」全体の難易度は初級とされますが、
曲ごとの難易度順を紹介します。
演奏のポイントなども紹介します。

私も大好きな「ブルグミュラー25」の練習曲、
もともと難易度順に並んでるんじゃないの?とか思っていましたが、そうじゃないんです。

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●難易度順

どんな順でも、並べ替えるのって難しいですね。

ピアノ講師の経験がある私なりの考えも合わせて、
並べてみたいと思います。
(題名の表記は本によって少し違います。)
【  】はその曲で得られる練習や特徴など、その横に感想などを書かせていただきました。

(難易度
上は簡単

下に行くほど難しい


1.すなおな心    【表現】癒し系。落ち着いた気持ちで。
3.パストラル(牧歌)【表現】8分の6拍子、4つ一度に押さえる左の和音がかっこいい。
7.清らかな小川   【3連符】速く弾いてメロディーを浮き出させましょう。
2.アラベスク    【指】特に人気の曲。短調が好き。
4.小さなつどい   【3度の音階】指使い、フェルマータを守ってください。
5.無邪気      【指番号】できるだけテンポを正しく。
8.優しく美しく   【ターン】優しく、素早くターンしましょう。
9.狩(かり)    【表現】初めての見開き、強弱をつけましょう。
19.アヴェマリア  【表現】超癒し系。優しく、メロディーを浮き立たせましょう。
11.せきれい    【リズム】難しそうで、パターンが分かれば大丈夫。速く弾けるように。
6.進歩       【音階】好きな曲。最後が難しいといわれる。スラーとスタッカートを守って。
10.やさしい花    【表現】右と左の掛け合いがかわいい。苦手な人も多い。
16.ちょっとした悲しみ 【指】ちょっとドラマチック。左手の練習。
17.おしゃべりさん   【リズム】曲をよく聴いて、リズムをつかもう。同じ音の連打の練習。
18.気がかり      【表現】好きな曲。かわいく跳ねるように練習してください。
14.シュタイヤー舞曲(アルプス地方の踊り) 【表現】人気の曲。踊りたくなるくらい軽く弾きたい。装飾音をきれいに。
15.バラード      【指】人気の曲。左と右が逆で弾きにくい。左手の苦手克服に。
12.別れ        【表現】【3連符】速い3連符の練習。短長短の曲。
23.再会        【和音】好きな曲。スタッカートで軽く速く。
22.バルカロール(舟歌)【黒鍵】♭4つで真っ黒。慣れるまで大変かも。
13.コンソレーション(なぐさめ)【表現】【トリル】メロディーを置いて弾くのが難しい。
20.タランテラ     【表現】速く、力強く、でも重たくならないように。
21.天使の合唱     【表現】癒し系。ペダルをマスターしたい曲。ハープのように。
24.つばめ       【交差】めちゃ好きな曲。左手さんがつばめのように飛びます。楽しく弾きましょう。
25.乗馬        【指】【表現】いろんな要素が総合された曲。いろんな場面をイメージしながら弾くといいかも。



と、私の感じる難易度順です。

表示のテンポも楽譜によって違いますが、
テンポ通りに弾いた難易度も考えています。
特殊な弾き方をする曲は、初めての挑戦になる場合、難易度が高く感じると思います。


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●オススメの練習方法


抜粋して練習してもOK

私は、師匠のレッスンでもそうだったので、順にレッスンしていました。

今から考えると、
個々に合わせて省いてもよさそうな曲もあると思います。


ただ、このブルグミュラー25はだんだん広がる音域、曲の長さ、調性(ハ長調やイ短調など)、
拍子(何分の何拍子)、強弱、テンポでいろんなパターンの曲を、
バランス良く配置されていて、丁寧に1曲1曲を仕上げるまでしなくても
だんだんといろんな技術や音楽性が身になっているような気がします。


もちろん丁寧に発表できるくらいに仕上げることも大事ですが、
その場合は抜粋(得意な曲、苦手な曲)で、
完璧を目指す曲を選んで練習すると良いと思います。



大人の演奏を見よう

ネットでもお手本となる動画を見られます。
子どもが弾いている動画ではなく、
大人(プロ)の演奏を観ましょう。
リズムが分かりにくい曲もあります、お手本を見れば分かりやすくなります。

なるべくプロの曲に近付けるように練習しましょう。
気に入った曲があればその曲を完璧に仕上げてみてください。



ちなみに私は毎日の練習でこのブルグミュラー25を1から順に弾いていたので
12の「別れ」くらいまでは自然に暗譜しました。
私にとっては25曲というより、ブルグミュラー25という1曲のような…というと言いすぎかもしれませんが、それくらい曲同士がつながっています。




●演奏のポイント


メロディを歌うように演奏

ポイントとして、バイエルや、ツェルニーなどとは違い、
ブルグミュラー25は題名もついていて、曲のイメージがハッキリしています。

とりあえず、つまらずに弾けるようになったレベルで終わらずに、
できるだけ記号や文字の意味を知って、
メロディーを歌うように演奏できることを目指しましょう。
全ての記号や指示通りにする必要はありませんが、指番号など、その通りにしたほうが
弾きやすくなる場合もあります。


題名のイメージに合わせて、
自分なりに表現できるようになりたいですね。

ペダルは小さいうちは無理をせず、響かせたい曲(アヴェマリア、天使の合唱など)に使用しましょう。



お手本の演奏と、自分の演奏の違いを知る

強弱の付け方は、やっているつもりと実際では違う聞こえ方をする場合があります。
自分の演奏を聴くことも必要かと思います。
お手本と自分の演奏を比べて
どう違うか、どうすればお手本に近付けるか
練習の中で身に付けてください。


ブルグミュラーではいろんな新しい弾き方をします。
分からない部分や、なんとなく弾いている箇所はありませんか?
うやむやなままにしないで、
部分練習をしたり、先生に聴いたりして解決してください。


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基礎をしっかりやることも大切

そうやってひとつひとつをクリアしていけば、ブルグミュラー以外の曲で
同じような箇所が出てきても困ることが少なくなります。

ブルグミュラーで弾いたいろんな弾き方が、
これから弾いていくであろう曲の基礎練習となることと思います。


また、誰かと比べてしまうことも多いかと思いますが、誰かより自分は進みが速いとか遅いとか
どうしても気になると思います。
速い遅いは練習の仕方や仕上げの目標などによってレッスンの合格にも差が出てきます。

得意な曲もあれば、自分の苦手な曲も見つかると思います。
ブルグミュラーの基礎をしっかり練習することが何よりですから、
早い遅いを気にする必要はないと思います。




●まとめ

難易度順に練習した方がいいというわけではありませんが、
私が考えるブルグミュラー25の練習曲の各曲の難易度順に並べ替えてみました。

ブルグミュラー25は
初めて出会う「エチュード」です。
音域や、曲の長さ、調性、拍子、強弱、テンポなどなどバランスよく
徐々にレベルアップできるよう配置されています。



いろんな曲のいろんな弾き方をマスターできるよう、
ブルグミュラーの曲はバラエティー豊富です。
初めての弾き方では戸惑うこともあるかもしれませんが、いつか、応用ができるようになります。


速く進みたくなる気持ちもわかりますが、バイエルなどとは違い
ブルグミュラーは、曲のイメージを表現できるように、
いろんな記号や、指示の意味を知り、
なるべくプロに近付けるよう練習することでかなり上達します。

じっくり焦らず練習しましょう。


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