実はツェルニーはまだまだ50番…60番と続きます。
ここまでくると、目指すものが見えてきていると思います。
見えていない方はどう練習を進めていけばいいか悩みますね。
ツェルニーの評判や、意味なども気になります。
難易度はどうでしょうか?実際の難易度は?
選曲として正しいのは?1から?それとも抜粋?
演奏のポイントは…今まででいいのでしょうか?
●難易度はどれくらいか
ツェルニー30番は中級でした。40番は続きで
中級から中級の上となります。
この40番もツェルニー30番と同じく、楽譜に示された表示通りに
演奏できれば上級です。
というか、尋常ではない速さの指示です。
譜読みや、バリエーション的にはあまり…というか
記憶に残らないほど30番と変わりがない気がします。
ということで、
40番は30番の延長ですね。
中級者が上級を目指す曲です。
●必ずしも40番はやらなくても良い
ツェルニーの練習方法として、順に100番、30番、40番、50番…と全部を必ず通らなければいけないのでしょうか?
ピアノレッスンで40番を習っているなら、ある程度詰まらずに弾けてマルをもらえますね。
はじめはそうやって全ての曲を練習しても大丈夫だと思います。
ただ、
「面白くない」
「何週間かかってもマルがもらえない」
「進まない」
状態が続くのはよくないですね。
どうすればいいのでしょうか?
私の場合はピアノを趣味ではじめたので、
好きな曲だけを教えてもらっていました。
ツェルニーもやってみたいと思い、先生にお願いしました。
先生は40番を用意してくださいましたが、
課題の40番を練習するより、やっぱり弾きたい曲、あの曲この曲と
他の曲を練習する方が楽しいので、途中でやめちゃいました。
おススメは30番
いつしか先生が他の生徒さんに30番をレッスンされているのを見て、30番に興味が湧き、30番は後になって個人的にかなり練習しました。
何が違うのかはわかりませんが、
私のおすすめは30番です。
たぶん私のレベルの問題だと思います。
レベルぎりぎりでは、譜読みにも、つまらずに弾けるようになるまでにも時間がかかります。
全くツェルニーを弾いたことがなかったので、いきなり40番はきつかったと思います。
でも、その40番をやったおかげで、30番を練習するとスラスラ弾けて、気持ちよく、
速さや、指使い、苦手なアルペジオや黒鍵も、いつの間にかそれほど苦手ではなくなっていきました。
ネットでみてもこのツェルニーは途中でやめちゃう人が多いような感じがしました。
いろんな教材に目を通してみよう
それぞれに目指すものがあると思います。音楽大学を目指す、
ピアニストを目指す、
留学を目指す?
将来の夢をここで諦めないでください。
昔より、中級者向けの教材は多くなっています。
音大を目指す方は受験の出題にも40番(50番)は必要?かと思いますが、
他の教材、ハノンや、ピシュナ、バッハのインヴェンション・シンフォニアって
私はよくわかりませんが、併用曲として常識だそうです。
弾きたい曲を沢山やるほうがいい
私が考える自分に合った練習とは今弾きたい曲をいっぱい練習することです。
レッスンの課題は毎日の日課として、我慢も必要かと思います。
でも、もし、本当にピアノが好きなら、本当に弾きたい曲があるはず!
ツェルニーの中に弾きたい曲があるならその曲をさらに磨いて自分のものにしてください。
なかなか自分の時間がないかもしれません、また、ピアノ以外にもやりたいことがたくさんあるかもしれませんが、
自由な時間に自由な曲を思いっきり弾いて、
リラックスして練習すれば、課題曲も苦ではなくなるかもしれません。
自分のレベルに合わない、難しい曲と思っても無謀でもやってみたらもしかして弾けるかもしれません。
あるいは、簡単すぎる曲でも完璧を目指してみると、難易度が上がり、自分の力になるかもしれません。
いや、自分のさらなる力になること間違いないです。
目指すものがなく、趣味でピアノを習っている方などでしたら、
基本は大事ですが、無理せずに今弾きたい曲を練習しましょう。
抜粋して、自分に合った曲をやるのも手
ツェルニーの練習曲をするなら、抜粋して、自分に合った曲を選んで練習してみてはいかがでしょう。
(例えば苦手に挑戦したり、得意な曲を極めたり…)
ツェルニーでいろんなタイプの技術の練習もできます。
目標の曲が見つからない方にも、日々の練習にはツェルニーをオススメですね。
こんな曲が弾けるようになるかも
少し、見方を変えて、ツェルニー40番の練習をすることで、こんな曲が弾けるというのをネットで見つけましたので紹介します。
ツェルニー40番の3番アルペジオの練習で、
ベートーベンの「月光第3楽章」。
26番の練習で、
ショパンの「幻想即興曲」。
ツェルニーの曲は
ベートーベンのピアノソナタに似た部分が多いです。
ツェルニーの生い立ち
ここでツェルニーのことを少し紹介しておきたいと思います。ツェルニーは1791年オーストリアのウィーンで生まれ、
ベートーベンに学び、ピアニスト、ピアノ教師、作曲家として活躍しました。
性格は温和で気が弱かったそうです。
気弱なツェルニーが厳しい師匠の技術克服のために練習曲を作ったのです。
ですが、目標の曲があるなら遠回りせず、
目標の曲を直接練習した方が絶対速く弾けるようになると思います。
指を鍛えたり、慣らすためだったりが目的なら、ツェルニーをおすすめですね。
プロの演奏もよく聴こう
課題が40番のレベルの方は少し簡単に感じる30番で指慣らしをしてみてください。50番レベルの方は40番とか…
プロの演奏を聴くこともレベルアップにつながります。
自分の演奏を録画して、見くらべてみるのもいいかもしれません。
練習曲といえどもプロの演奏は、聴くだけでも気持ちよく、楽しさが伝わってきます。
中には機械的に聞こえる演奏もありますが、強弱や、抑揚なども参考にして練習しましょう。
●まとめ
ツェルニー40番は30番を終えた方の続きの教材で、ピアノ練習曲です。難易度は30番より少し高くなっていますが、
中級から中級の上くらいです。
練習の仕方として、レッスンでだいたい弾けるようになればマルをもらって次の曲に進むのが普通だと思います。
そのやり方で、ずっと大丈夫でしょうか?
面白くないなどで続かなくなる方も多く、ツェルニーが必要か?という意見もあります。
プロや音大を目指す方などには、課題として必要のようです。
ツェルニーだけでなくその他の併用曲もあるようです。
音大の課題としても大事なのは、レッスンでマルをもらうレベルでしょうか?
レッスンの課題は課題として、自分のレベルぎりぎりの我慢というか、
がんばりも必要かと思いますが、より、音楽的に仕上がった曲にするためには
今の課題曲より、
簡単に感じる曲をさらに磨きあげて練習することをおすすめします。
自分に合った曲もあると思います。
好きな曲をリラックスして好きなだけ練習することも、レベルアップにつながります。
趣味でピアノの練習をされている方には、
指慣らし、鍛えるためにツェルニーをオススメです。
自分に合った曲を選んで、目標の曲があればその曲を練習し、
回り道と感じてしまわないように、無理せずに日々練習しましょう。
プロの演奏を聴いて、楽しく音楽的な演奏をめざしましょう。
コメントフォーム