だって、いろいろとややこしい勉強もしないと無理でしょう?
長調、短調の種類もたくさんあって大変そう…
って、ちゃんと勉強する機会もなく…音楽って難しい!と決めつけてしまいました。
♯や♭がたくさんついて複雑になっても、法則があって、
簡単に覚えられるコツがあるなら、はやく勉強しておけばよかった…。
好きな音楽を嫌いにならずにすむように、分かりやすく紹介します。
●長調短調一覧
まず、楽譜の最初、ト音記号の横の記号に注目です。そこに♯や♭がつきます。
それが調号です。
調子記号ともいい、そこを見れば、何長調か何短調かが分かります。
♯も♭もつかない調号はハ長調かその3度下のイ短調ですね。
では、何もつかない調から、♯がつく調、そして♭がつく調全て並べると、
(カッコの中は、♯と♭がどの音につくかです。)
0 ハ長調 イ短調
1♯ ト長調 ホ短調 (ファ)
2♯ ニ長調 ロ短調 (ファ+ド)
3♯ イ長調 嬰へ短調 (ファド+ソ)
4♯ ホ長調 嬰ハ短調 (ファドソ+レ)
5♯ ロ長調 嬰ト短調 (ファドソレ+ラ)
6♯ 嬰へ長調 嬰ニ短調 (ファドソレラ+ミ)
7♯ 嬰ハ長調 嬰イ短調 (ファドソレラミ+シ)
1♭ ヘ長調 ニ短調 (シ)
2♭ 変ロ長調 ト短調 (シ+ミ)
3♭ 変ホ長調 ハ短調 (シミ+ラ)
4♭ 変イ長調 ヘ短調 (シミラ+レ)
5♭ 変ニ長調 変ロ短調 (シミラレ+ソ)
6♭ 変ト長調 変ホ短調 (シミラレソ+ド)
7♭ 変ハ長調 変イ短調 (シミラレソド+ファ)
1♯ ト長調 ホ短調 (ファ)
2♯ ニ長調 ロ短調 (ファ+ド)
3♯ イ長調 嬰へ短調 (ファド+ソ)
4♯ ホ長調 嬰ハ短調 (ファドソ+レ)
5♯ ロ長調 嬰ト短調 (ファドソレ+ラ)
6♯ 嬰へ長調 嬰ニ短調 (ファドソレラ+ミ)
7♯ 嬰ハ長調 嬰イ短調 (ファドソレラミ+シ)
1♭ ヘ長調 ニ短調 (シ)
2♭ 変ロ長調 ト短調 (シ+ミ)
3♭ 変ホ長調 ハ短調 (シミ+ラ)
4♭ 変イ長調 ヘ短調 (シミラ+レ)
5♭ 変ニ長調 変ロ短調 (シミラレ+ソ)
6♭ 変ト長調 変ホ短調 (シミラレソ+ド)
7♭ 変ハ長調 変イ短調 (シミラレソド+ファ)
全部で、長調が15、短調も15、で30ですね。
同じ調号で、長調と短調の二つあります。
必ず、長調のド(主音)より3度下、ラで短調になります。
そして、一覧でも分かるように、
♯の場合、ファから4度下のド、また4度下のソ、4度下のレ、ラ、ミ…というように
調号に♯が増えていく法則があります。
♭もシから4度上のミ、4度上のラ、レ、ソ、ド…と増えていきます。
そして、それぞれ、増えた記号が一番右にきます。
●簡単に覚えるコツ
次に注目はその増えた記号、つまり、一番右にある♯か♭です。♯シャープはシ
♭フラットはファ
と見ます。
♯の場合
注目する♯がシだから、ドになるのはその上の音符ですね。そのドになるのが主音、音の階段の最初のドになります。
例えば、♯がひとつの場合、ト音記号の横には、ファのところに♯がついています。
この♯ファをシとすれば、ドはファの次のソです。
ソの音の階段でハ(ド)ニ(レ)ホ(ミ)ヘ(ファ)ト(ソ)、ト長調になります。
(ドレミファソラシ=ハニホヘトイロ)
(♯=嬰えい)
♯が増えても、法則は同じです。
一番右の♯をシと見て、次の音がその音の階段の主音になります。
だから、どんな楽譜でも♯の調号だったら一番右の♯を見るだけで、何長調かあるいは何短調かがすぐにわかるようになります。
♯の場合は、1つのファ、ソ=ト長調
次♯2つはソファミレ、トヘホニと4度下がってニ長調、
3はレドシラのイ長調、4はラソファミのホ長調…と4度下、4度下へ
と簡単に出てきますね。次♯2つはソファミレ、トヘホニと4度下がってニ長調、
3はレドシラのイ長調、4はラソファミのホ長調…と4度下、4度下へ
覚えやすいでしょ?
短調は、主音から3度下の音ですから、長調さえしっかり分かれば、セットで覚えられますね。
ト長調と同じ調号で短調は3度下がってホ短調になります。
♭の場合
♭の場合は注目する記号は同じく一番右の♭です。
♭はファと見ます。
ファからドまでは少し離れているので数えないと…
1つの♭シをファと見て、ドになるのはファだから、ドレミファ、ハニホヘのへ長調…
次は♯の時と逆で4度上へ行きます。
♭シの次はシドレミと上がってミに♭が増えます。
でも…そのミがファだから、ドはさっきの♭シになるのです。
ムム?
ということは、
数えなくても次は前の音が主音になるってことですね。
♭シが主音だから、変ロ長調ですね。
(ドレミファソラシ=ハニホヘトイロ、♭=変)
次は、♭ミから、ミファソラと4度上がって、ラの♭が増えて、さっきの♭ミが主音です。
変ホ長調ですね。
♯と♭では法則に少し違いがありますが、それぞれで順に考えていけばいいのです。
ん?まだ覚えにくい?
ひとつ飛ばしで読んでみよう
では、こんな覚え方はどうでしょう?♯の場合
♯の場合♯が増えていく順に「ハ(0)ト(1)ニ(2)イ(3)ホ(4)ロ(5)嬰(えい)へ(6)嬰ハ(7)」ですが、これにも法則があって、4度下、4度下にさがっているのでひとつ飛ばしで読んでみてください。
「ハトニイホロ嬰へ嬰ハ」
飛ばしたほうを読むと
「ハトニイホロ嬰へ嬰ハ」
つまり、ひとつ飛ばしで「ハニホヘ、トイロハ」の順になっていますよね。
これならメモしたり、数えたりしなくても順番に覚えておけますよね。
♭の場合
えっと、♭では…「ヘ(1)、変(へん)ロ(2)、変ホ(3)、変イ(4)、変ニ(5)、変ト(6)、変ハ(7)」
ひとつ飛ばしで…
逆から読んでみましょう
「ヘ変ロ変ホ変イ変ニ変ト変ハ」←こっちから見て
飛ばした方は
「ヘ変ロ変ホ変イ変ニ変ト変ハ」←こっちから見て
こっちも、逆からひとつ飛ばしの「ハニホヘ、トイロ」の順になっているではないですか!?
これなら、覚えやすいですね。
最初の法則も分かった上で、今の、ハニホヘの覚え方をするといいと思います。
なぜ、そうなるのかがわからないまま、丸暗記してしまうと、その時は覚えていても
応用がきかなくなるかもしれないです…
●まとめ
音の階段ドレミファソラシド(ラシドレミファソラ)の全種類一覧と簡単に覚えられるポイントを探してみました。
まずは調号を見ます。
♯や、♭は、いくつついても同じ法則で、一番右の記号を見ます。
♯なら、そのついている音の次の音がド(主音)になります。
♭なら、その音はファと見てファミレドと数えてもいいけれど、
♭二つ以上ついた調はその前の調についた♭の位置が主音となります。
主音が分かれば、ドレミファソラシ=ハニホヘトイロ、♯=嬰、♭=変
と何長調か、また主音から3度下がった、何短調かが分かります。
♯が増えていく順に並んだ調の名前を、ひとつ飛ばしで見ると
「ハニホヘ、トイロハ」
♭は逆から同じように、ひとつ飛ばしで
「ハニホヘ、トイロ」
の順に並んでいます。
できればハニホヘの丸暗記よりも、最初の法則が分かった上で、覚えてもらいたいです。
音楽の世界は特殊な言葉も多く、とっつきにくいかもしれませんが、
覚え方や、理解の仕方が分かれば、それほど難しく考えなくても大丈夫だと思います。
どうしても、試験や、課題をのりこえるために、特殊な勉強も必要になってくることがあるかと思います。
その時だけ、しのげればいいというのではなく、簡単でも覚えられたら
さらに理解が広がって、音楽への楽しさも広がるとうれしいですね。
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