長調と短調の違いを解説。中学生でもわかる楽譜での見分け方

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音楽って、楽しいものですよね。
でも音楽の勉強といえば、楽しいことばかりではありません。

音楽の世界ってとても広くて、深くて、難しいって思いませんか?


まず、ややこしいのが長調と短調ではないでしょうか。
実際に曲を聞けば、明るい長調と暗い短調の違いはわかりますが、
楽譜を見るだけで、違いがわかるのでしょうか?


試験に出ても大丈夫、
長調と短調の違いを分かりやすく紹介します。

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●長調と短調の違い

長調と短調、
これは音の階段のことです。


「ドレミファソラシド♪」のことですね。

短調はド(主音)から3度下のラからの音の階段で
「ラシドレミファソラ♪」です。



ピアノのケンバンで白いところをドから弾くとハ長調の音の階段になります。
ラから弾くと暗い音の階段(イ短調)になります。


長調は明るい音の階段。
短調は暗い音の階段。

音楽を聴けば、だいたい明るい感じか、暗い感じかで長調か短調が分かると思います。



間にケンバンがあるかをチェック

実際にケンバンを弾いて、ドレミの長調の時とラシドの短調の時の違い、何が違うかというと、
間にケンバンがあるかどうかです。




ド(1)レ(2)ミ(3)の間には黒いケンバンがありますが、ラ(1)シ(2)ド(3)の間にはシとドの間にケンバンはありません。

レ(2)とミ(3)の間にケンバンがある=長い
シ(2)とド(3)の間にケンバンがない=短い


ここが違うので
ドレミの長調、ラシドの短調というわけです。



白いケンバンだけでなく、黒いケンバンも弾きながら(ド、ラ以外の)他の音から弾いてみると、
音の階段がドレミ…と聞こえる階段と、ラシド…と聞こえる階段を全てのケンバンからならすことができます。

ケンバンのどこを弾いている曲かでも、何長調か、何短調かもわかるということです。


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●楽譜での見分け方

でも、実際に聞いたり、弾いてみたりしないと分からないのでは、
テスト中に音を鳴らしたくてもできませんよね。


楽譜を見るだけで、分かるようになれば大丈夫です!

慣れれば、パッと見れば、分かるようになります。


でも、慣れるまでが大変ですよね。
いろいろ種類もあるし、簡単に見分けられる良い方法が……

ありました!
法則があるので、コツをつかめば調の見方はバッチリです。



基本の確認

まず、♯(シャープ)と♭(フラット)は大丈夫ですね。

楽譜の最初のト音記号の横に付いてます。(楽譜の途中についている場合は臨時記号といいます。)
何もつかない場合は、ハ長調かイ短調です。

例外もありますが、最初か最後の音が(ドミソ)(音の階段の最初の音(主音))ならハ長調
(ラドミ)(ドから3度下)だったらイ短調になります。



着目するポイント

では、♯や♭がつくと?
ひとつひとつ覚える方法では、大変だし時間も必要です。
ということで簡単に見分けるコツを紹介します。


ト音記号の横につく、♯や♭が増えても大丈夫。

♯♭どっちでも、たくさんあっても、
一番右にある記号を見てください。


♯ならャープで「
♭ならラットで「ファ
と見ます。

ケンバンで弾くのはシではなくても音の階段のシ(ファ)として見てください。





ですから♯ひとつのト長調かホ短調の場合、
シャープは5線のファについています。弾くのは黒いケンバンのファですね。
でもこの♯ファをシと見ると、ドに来るのはケンバンではファの次だからソですね。

ソからの音の階段でドレミ…と聞こえるようになっています。

楽譜の音符の最初か最後がソなら長調、ソじゃなくてその3度下のミだったら短調ってことです。



♯がいっぱいでも同じように…
ト音記号の横の一番右の♯を見ればいいのです。





#の場合

♯4つのホ長調かハ短調の場合、
一番右にはレに♯がついています。
レが、シです。

ということは、ミからドレミの階段になるので、
最初か最後の音がミなら長調、ミの3度下のドなら短調です。


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♭の場合

♭でも見てみましょう。



♭2つの変ロ長調かト短調の場合、
右の♭はミについています。


そのミが、♭だからファと見ます。
ファだからドまで数えて…
ファミレド…
ミレドシ…で
シからの音の階段ですね。

楽譜の最初か最後がシなら長調、シの3度下のソなら短調ですね。


調の名前は
ドレミファソラシが階名
ハニホヘトイロは音名です。



ドからの音の階段がハ長調、
レからならニ長調、ミからならホ長調となります。

どこからの音の階段か、どの音が音の階段のド(主音)になるかで、ハニホヘトイロ長調
その音から3度下のラからの音の階段でハニホヘトイロ短調と呼ばれます。


黒い鍵盤からの音の階段の場合は
♭のことを「変へん」
♯のことを「嬰えい」といい
変ロ長調、嬰ハ短調などといいます。


このように、どの楽譜でも同じ法則で見ることができますので、
♯♭が多くてごちゃごちゃになりそうな楽譜でも、見分けられますね。





(♯ミ=シ、ファからの音の階段、嬰へ長調か嬰ニ短調だけどファから始まっているので
嬰へ長調

(♭ソ=ファ、レからの音の階段、変ニ長調か変ロ短調だけどレから始まっているので
変ニ長調

長調か短調かが分かるだけでなく、ハ長調、イ短調、というように調の名前まで、分かるようになりましたね!?



いろんな曲と親しんできた私でしたが、よく出てくる調の名前や、長調短調は
見分けられても、♯、♭がたくさんついた調は、パッと見てはわからなかったので、
この方法で、分かるようになりました。

弾くだけの場合、それが分かっても分からなくても、大丈夫といえば大丈夫なんですけどね。


でも、調が分かって練習する方が、わからないままでなんとなく練習するより攻略できた感じがしますよね。

その曲の音の階段の調をドレミファソラシド♪と弾いてから練習すると、黒鍵もコワくなくなります。
黒鍵につまずいたら、やってみてください。




●まとめ

実際に聞いたり、弾いたりしなくても、楽譜で長調、短調が分かれば
テストでも大丈夫です。


楽譜を見るポイントは2つ!

1.ト音記号の横(調号)
2.楽譜の最初か最後の音


です。


1.ト音記号の横に♯か♭がなければ、ハ長調かイ短調です。
♯か♭がついていれば、
①一番右の記号が♯ならシ、♭ならファと見ます。
②音の階段のドが(♯ならシド、♭ならファミレドと数えて)長調、3度下だと短調の音です。


2.楽譜の最初か最後の音が長調の音か、短調の音かで分かります。

このコツにも少し、慣れが必要かもしれませんが、
ドレミファソラシ 階名
ハニホヘトイロ 音名
が分かって、音の階段との区別をつけられたら、ややこしくなくなると思います。


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