ショパン幻想即興曲の解説。題名を決めたのは本人じゃなかった!

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「幻想即興曲」といえばショパンですね。
ショパンは即興曲を4曲作っています。

即興曲としては最初の曲なのですが、
ショパンが自分からは発表せず、
ショパンが亡くなった後に世に出た曲です。

どんな曲なのか、どんな特徴があるのか、解説します。

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●楽曲解説

なぜ、ショパンはこの曲を発表しなかったのかは、
諸説ありますが、
どの説も本当かどうかはわかりません。

ベートーベンの月光と、調や、構成が似ていて、
それが原因ではないかとも言われています。



ショパン自身は気にいってなかった

ショパンはこの曲をどう思っていたのでしょう?

もしかしたら自分だけ、
あるいは誰かのためだけの曲と思っていたのかもしれません。

遺言にはこの曲を燃やしてしまうように言っていた
そうです。



この曲はショパンの魅力がいっぱい詰まっています。
この曲に憧れて、ピアノを習う方もいるようです。

上級レベルですが、
たくさんの方がこの曲を、マスターしています。

この曲の演奏をしている姿にも、
憧れる何かがあるように思います。



タイトルの名付け親

ショパンはこの曲を
「即興曲」とだけで呼んでいました。

幻想と付けたのは、
ショパンに逆らって出版してしまった友人
です。
ショパンにしてみると、何をしてくれる!
と怒っているかもしれません。


私たちにすると、その友人さんのおかげで、
すばらしい曲を後世に残してもらって
ほんとに良かったと思います。

また、幻想という言葉がついたことで、
他の即興曲とは、違い、
格別に不思議な魅力を持ち、大人気になったのではないかと思います。


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●この曲の特徴

この曲の特徴は、
A-B-Aという3部構成で、
リズムが6連符(3連符)を左手で弾き、
Aで右手は16分音符の早いメロディーを弾きます。


左が3つの音符に対して、右手で4つの音符となり、
その弾き方が大変難しい曲です。

ここが難しいところでもあり、
面白いところでもあるのです。



曲の流れ

曲の出だしは、ささやく感じで始まり、
Aの後半は、嘆きや怒りに似た激しさを感じます。

その後、Bに入ると穏やかなメロディーに変わります。
希望の光が射し、癒されます。


再びAに戻り、後半にはまた、激しい感情があらわれますが、
最後の最後にBのメロディーが低音であらわれ、
だんだんと穏やかになり、静かに終わります。


最後の癒しは、本当に聴いていても、
演奏をしても大きなため息が出るほどで、
なんとも温泉につかった後のようなスッキリ感がたまりません。


この曲がなかったら、
ピアノを続けられなかったという人もいるかもしれません。

この曲に憧れ、目標としている人も大勢います。
そういう意味では、ショパンも喜んでくれることでしょう。


●まとめ

「幻想即興曲」といえばショパンですね。

でも、
ショパンはこの曲が世に出ることを望んではいませんでした。
なぜなのかはわかりませんが、友達がタイトルに幻想を付けくわえ、
ショパンが亡くなった後、発表しました。

そのおかげで私たちは、この曲の魅力を知ることができます。


右手と左手のリズムが難しく、そこが面白い曲です。

空を飛ぶような、風を感じるようなメロディー、
光が射してくるようなメロディー
最後まで、ショパンの魅力にあふれたすばらしい曲です。


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