ピアノの教科書といったイメージでしょうか。
入門者用の教本ではバイエルが有名ですね。
ツェルニーも教本としてピアノを習う人は必ず通る道なのでしょうか?
ツェルニーは30番や40番50番…とありますが、
100番の難易度はどうでしょう。
また、どのように練習していくのが良いのか、
ツェルニー100番練習曲の選び方もお伝えします。
●難易度と練習曲の選び方
難易度は、30番や40番が中級~でした。100だからさぞかし難しいのでは?と思った方もおられると思いますが、
実は、
初級の上くらいです。
バイエルを修了した後に
このツェルニー100番練習曲、
あるいはブルグミュラー25の練習曲(両方される場合もあります)
を練習することが多いです。
ツェルニー100番を使わない場合、その他のメトードローズ教則本や、ハノンなどで
ツェルニー30番に進むという方法もあるようです。
というのもこのツェルニー100番は、100曲もあって、全曲をまともにすると
かなりの日数がかかります。
たぶん、どのピアノの先生も抜粋でレッスンされているのではないかと思います。
バイエルからいきなりツェルニー30番ではレベルに差がありすぎるのですが、
かといって100曲は多すぎるので、個々に合わせた選曲で練習するといいということです。
趣味で弾くなら100番は合わない?
ツェルニーの練習曲は、ベートーベンや、リストの曲を弾くための技術的な基礎を身に付けることができるということで、ピアニストや、音楽大学などへ進む方には必須と言われています。特に30番からが重要となり、バイエル以外の教材でピアノをはじめた方でもツェルニー30番は通る道。
ですが
趣味でピアノを楽しみたい方には、ツェルニー100番はオススメしません。
1曲1曲は短く、速く終わるのですが、効果的に上達するためには、
好きな曲をたくさん練習した方がいいと思います。
趣味ならですが…
趣味だけどちゃんとやりたい!という方には、
ブルグミュラー25の練習曲をおすすめします。
ハノンが指の強化にいいという方もいらっしゃいました。
ツェルニーが好きで、やりたい!弾きたい!という方は
ぜひ(30番の)練習を無理せずにリラックスして弾くことをおすすめします。
趣味でピアノを楽しむ方は練習曲に縛られる必要はありません。
弾きたい曲で練習曲の代わりに練習しましょう。
●演奏のポイント
毎日練習し続けること
ツェルニーはベートーベンからピアノを学び、リストを育てた人でした。彼の作品は1000を超え、特に練習曲を多く作曲しました。
ツェルニーの練習曲だけでも100番以外に、110番、30番、40番、50番、60番、小さな手のための25練習曲、左手のための24練習曲、8小節の練習曲、第1過程練習曲、毎日の練習曲などたっぷりあります。
レッスンで受ける練習曲は、1回マルをもらえればその後、弾くことがなくなるのが普通ですよね。
でも、練習曲というもともとの意味は、
日々の鍛錬にくり返しくり返し練習することです。
ツェルニーもそういう意味で、楽譜に示された速さや表示には、レベルを高めにしてあるのです。
とりあえず弾けるようになるレベルではなく、表示通りの速さや、強弱など
音楽的にも完璧を目指すことで、効果が上がり、さらに上達することができます。
そういう意味でもたくさんの曲数をこなすより、1曲1曲を大事に練習しましょう。
無駄な力を抜こう
初級の方には、指先だけで弾かず、うでや、手首などもやわらかく、全身を使って演奏できるように、なるべく正しい姿勢で、リラックスして練習してください。
長時間練習しても疲れないくらい無駄な力を抜きましょう。
特にツェルニーの練習曲は、指の体操のような曲が多いので、
小さな力で、大きな効果があげられるように練習することが大事です。
●まとめ
ツェルニーはたくさんの練習曲があります。番号順ではなく100番練習曲は30番練習曲よりも先に、
初級の上レベルの方用の練習曲です。
100曲もあり、全ての曲を練習するよりも抜粋で、練習するようにしましょう。
たくさんの曲をこなすより、1曲を大事にしてください。
ピアノの専門家を目指す人は必須の30番練習曲の前の通過点で活用されることが多いです。
趣味でピアノを練習する場合は、無理せずに好きな曲を練習曲にしてください。
練習曲ですから、日々の練習で鍛えられて上達できるように活用していただきたいです。
ツェルニーに限らずですが、
特に大事なのはリラックスして弾くことです。
楽しく練習しましょう。
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