小学校の掃除の時間でもピアノ曲が放送されていたので、
この「エリーゼのために」がなると
この曲知ってる!って掃除もそっちのけで聴き入っていたのを覚えています。
この曲が弾けたらな~ってすごく憧れました。
この曲がピアノを始めるきっかけにもなった方が多いのではないでしょうか。
これから始める方にもぜひこの
「エリーゼのために」は目指していただきたい名曲です。
難易度や演奏のポイントを分かりやすく解説します。
●難易度はどれくらいか
「エリーゼのために」はベートーベンが1810年に作曲しました。難易度は
初級の上です。
イ短調(ラシドレミファソラ)で、8分の3拍子の曲です。
冒頭のミレ♯ミレ♯のところが特徴で、弾きたい気持ちをかきたてます。
伴奏のラミラ、とかミミソ♯とシンプルで覚えやすいこと。
短調(暗い音)から長調(明るい音)への切り替えなど
短い曲の中にドラマチックなところもあって、さまざまな要素が魅力のある曲です。
何より、弾けるようになってうれしい曲ですよね。
そして、弾いていて気持ちが良い曲です。
●オススメの弾き方
ロンド形式といって、中間部を挟んで前後が同じ曲になっています。
ABA C(AB)D ABA
こんな感じです。Aの部分が最も多く出てきてもっとも有名ですね。
ここだけなら初心者でも大丈夫だと思います。
曲中の各楽式の弾き方
Cの中間部は、音符がたくさん並んで急に忙しい曲になります。この中間部が少し難易度アップになります。
CDを除いたABだけバージョンで演奏されていることもあります。
バイエルなどを教材にしている場合、左の伴奏が
ラミラという離れた音に慣れていないかもしれません。
左手を良く広げて、手だけでなく、身体も少し動かして弾くようにしましょう。
楽式B
Bでは長調になります。気持ちも明るく変化させましょう。
Bの最後に下から上へミミミミ…とオクターブ離れた特殊な弾き方をします。
ここは気持ちよく、そして、かっこよく決めたいですね。
指は多少間違っても大丈夫です。
楽式C
Cは指がよく動くように、片手ずつ、少しずつ練習してください。
装飾音なども素早く、優雅に弾けるように何度も繰り返し練習しましょう。
右手の32分音符は、
急がずにゆっくり練習して徐々に早く弾けるようにがんばってください。
楽式D
Dでは左手の連打、右が和音です。音のコントロールが難しいですが、
ペダルを少なめに重たすぎないように弾きましょう。
Dの最後は右手の三連符でアルペジオ(下からラドミラドミと上がって)と半音階(上から全部の鍵盤を弾く)ですね。
指が寝ていては弾きにくいです。
パターンがあるので、慣れれば指が覚えてくれます。
慣れるまで弾きこなしましょう。
●演奏のポイント
強弱・記号のチェック
譜読みができて、だいたい詰まらずに弾けるようになると、この曲は楽譜を見なくても弾けている方が多いです。
CDはさすがに覚えるまで行かなくてもABは暗譜(覚えること)ができると思います。
ですが、
楽譜には他の情報もあります。
強弱や記号など、外国語の標示もチェックしてください。
繰り返しの違いを表現する
くり返しの多い曲です。全く同じ弾き方にはせず、
最初とくり返しの違いを表現してみてください。
強弱を少し変えてみたり、
ベース音を強調してみたり、
かわいく表現してみたり、
悲しげにしてみたり…
ベース音を強調してみたり、
かわいく表現してみたり、
悲しげにしてみたり…
楽譜にある情報だけでなく、自分なりの解釈でいろいろ表現できると思います。
ベートーベンは、結局片思いだったようですが、
きっといろんな気持ちがこもった曲ではないかと思います。
どんな想いを込めるか決める
エリーゼ(好きな人)になにを伝えよう…どんな想いをこの曲に込めよう。ベートーベンの心を表現しても良いですが、
自分なりの、誰かのためにとの想いを込めて弾いてみてはどうでしょう。
まだ恋なんてしたことないわ!
という方にも誰かに感謝を伝える想いでも、
日常の喜怒哀楽を表現してみても良いかもしれません。
ただ、弾けるようになるだけでなく、心を表現しやすい曲ですので、
ぜひ、自分なりの表現で「エリーゼのために」を仕上げていってください。
プロの演奏を真似よう
プロの演奏を真似ることもオススメです。そして、自分の演奏を誰かに聴いてもらったり、自分で録音して聴いたりして
さらに良い演奏を目指してください。
また、この曲はぜひ暗譜して、いつでも弾けるレパートリーにしていただきたいです。
●まとめ
この曲を知らない人はいないのではないかと思うくらい有名なピアノ曲、ベートーベン作曲の「エリーゼのために」。
小さいころからの憧れの曲です。
難易度は初級の上ですからぜひ、これからピアノを始める方にも
この曲のマスターを目指してほしいです。
中間部は少し難易度が高いので、くり返しの多い最初の部分だけを演奏されることもあります。
中間部では部分練習片手練習をし、徐々に速く、重たくならないように演奏してください。
暗譜もしやすい曲ですが、表示などもチェックし、どう表現するか
自分なりの演奏を考えてください。
ベートーベンの片思いを表現しても良いかもしれません。
あるいは誰かのために、感謝や日ごろの喜怒哀楽を表現するなど…
プロの演奏を真似ることもオススメです。
仕上げは、誰かに聴いてもらいましょう。
ぜひ、自分のレパートリーの1曲にしてください。
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