トルコ行進曲の難易度(モーツァルト)。演奏のポイント

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ピアノ曲で最も有名な曲は?
モーツァルトの曲で知っている曲は?
発表会でよく演奏される曲は?

おそらくこれらの質問の上位に来るのが
「トルコ行進曲」だと思います。

題名を知らない人でも、
どこかで聞いたことがあって、
メロディーを聞けば聞いたことがある!
と思われるのではないかと思います。


モーツァルトのピアノソナタ
第11番K.331の第3楽章です。

もともとの題名はトルコ風ロンドと書かれていて、
トルコ行進曲と呼ばれるようになりました。

難易度や、練習方法、
演奏のポイント
など解説していきます。

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●難易度はどれくらいか

早い曲というイメージがありますが、
実はそれほど難易度も高くなく、
初級の上です。

よく耳にする早いトルコ行進曲は
オリジナルの速さよりもかなり速く演奏している
ことが多いです。


この曲を目標に
ピアノを始める方も多いです。

オクターブの音を押さえるところは、
手が小さいと大変かもしれません。

いろいろな指の動きが
ピアノの練習にも最適で、
オススメの教材
でもあります。




●オススメの練習方法


まずは楽譜の確認から

まず、楽譜を確認してください。

できるだけ指番号通りに弾けるように、
ゆっくり確認しながら片手練習
をしてください。



指番号通りにしなくても
弾けるかもしれませんが、

弾けるからと自分勝手な指で適当に弾いてしまうと、
あとあと弾きにくくなってきたり、
指を痛めたりするかもしれません。


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正しい指使いを意識

そして、
なかなかマスターするのに
時間がかかってしまいます。


クセがつく前に
正しい指使いで慣らしておいてください。


私、実はピアノ初心者の時に
この曲を我流で弾いて指使いが…

あちこち違っていて、
仕上げるのも時間がかかってしまい、
変なクセがついて
弾きにくいままになってしまっています。


正しい指で練習した方が仕上がりも早く、
きれいに弾けます。

最初が肝心ですので、
正しい指で弾けているか
確認しながら練習
してください。



弾きやすい指を決めよう

番号のない音符で、
どの指を使えば良いか分からなくなりそうなものは

自分で弾きやすい指を決めて、
楽譜に書きこみ

いつも同じ指で弾けるようにしてください。


同じ音のくり返しのところにも
番号が書いていませんが、
同じ音は同じ指です。

慣れればその指で弾けますが、
最初は書き込んで練習した方が良いですね。


最初に時間がかかっても手間を惜しまず、
慣れるまでは急がずに丁寧に進みましょう。


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●演奏のポイント

モーツァルトの曲は
軽いタッチで弾けるようにしたいです。

指を寝かさずに立てて、
指くぐりも多いですし、
細やかな指使いをして爽快に弾きたいですね。


くり返しが多いので、
1回目と2回目では少し変化させて弾きましょう。

例えば
いくつかの音楽隊が遠くから行進してくるイメージで、
遠くからの場面と近付いた場面に
切り替わる感じで表現するのはどうでしょうか?



トルコのリズム

音楽隊はトルコの音楽隊で、
打楽器を多く使います。

トルコのリズムは
●○○○●○○○ ●○●○●○○○(●強○弱)
こんな感じです。



左手
左手の●に当たる音をしっかり響かせ、
太鼓がなっているようなイメージで弾きましょう。

最初から最後まで常にこのリズムです。


ペダルは少なめにし、
左手の響かせたい●には
フィンガーペダルを使って表現する方もいます。



♯が3つに変わる(転調する)ところでは
左手の一拍目に4つの装飾音があり、
ボリューム満点です。

しっかり体重をかけて
ボォンとたくさんの楽器が
響き合っているようなイメージで弾きたいです。



右手
ここで右手は
手を大きく広げてのオクターブになります。

あちこちから集まった音楽隊が集結して
演奏しながら行進してくる感じです。


中間部、右手の16分音符がズラッと並んだところで
少しかわいらしく感じます。

音楽隊の演奏に気付いた子どもたちが
駆け寄ってくる感じ
です。

転ばないように弾きましょう。


ワクワクする気持ちや、
子どものあそび心を感じるところです。


とにかくこの曲は最後までにぎやかな感じで、
クライマックスでは
観客も、音楽隊もそろい、
一斉に演奏している感じです。


最後のCodaに入る前に
右手のオクターブがバラバラになります。
焦らず、
1音1音丁寧に弾きましょう。




Coda以降

Codaからは
拍手が鳴りやまないような感じです。

曲の感じが違いますね。
余韻というか歓声というか…


ここでも装飾音や、
和音、16分の音符のスラーやスタッカートなど、
まるでサーカスのような忙しさですね。

ここにもモーツァルトの軽さというか、
冗談っぽいお茶目なイメージが伝わってきます。


最後の最後はテンポやリズムを変えずに、
重たくもならないように、
かっこよく終わりましょう。



イメージは演奏者の自由で、
他にもいろいろとイメージしてみても
楽しいと思います。


ともすると、
ほとんどが「強く」で弾いてしまいそうですが、
小さくやさしく弾くところや、

強くなる前は少し抑えて
ガンガンと力いっぱいの曲
にして
疲れてしまわないようにしたいですね。




●まとめ

誰もが知っている「トルコ行進曲」。

難易度は初級の上
ピアノのステップアップにも最適の曲です。


はじめは時間をかけて、
ひとつひとつの音符をどの指で弾くかを確認しながら
楽譜に書きこみ、練習した方が指にもいいし、
早く仕上がります。


トルコの音楽隊をイメージするなど、
行進曲らしくいろんな楽器で
演奏しているかのような気持ちで
弾きましょう。

左手は常にトルコ風のリズムを感じ
強弱を意識してください。


くり返しが多いですが、
まったく同じではなく
変化させて弾きたいです。

16分音符のところも焦らず、
ひとつひとつ丁寧に弾きましょう。


モーツァルトの曲は軽やかに弾きたいので、
ペダルは控えめに
左のフィンガーペダルで表現する方法もあります。


モーツァルトは
冗談っぽく子どもごころをもった作曲家でした。

この曲も楽しく表現したいですね。


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