どんな楽器で演奏しても
その美しさは変わらないですね。
ドビュッシーの曲の中でも最も有名な曲です。
代表とも言えるかもしれません。
「ベルガマスク組曲」の4曲ある中の
3曲目です。
最初は静かで、
簡単そうに聞こえますが難易度はどうでしょう。
ピアノ練習の弾き方も紹介します。
●難易度はどれくらいか
難易度としては、中級です。
途中から
アルペジオからが急に難しくなります。
私、実はちゃんと仕上がってなかったので、
私の感覚では上級レベルに感じます。
フラットが5つも付いて、
途中転調してシャープが4つに…
黒鍵が多いですね。
譜読みが難しく感じるのかもしれません。
●オススメの弾き方
8分の9拍子、見慣れませんが、8分音符を3連符と考えると3拍子に感じます。
途中にある2連符は、
逆に普通の8分音符ととらえるとわかりやすい
かと思います。
オススメは、
8分音符をさらに2つに割った16分音符の単位に
数えて弾くと拍が乱れないです。
8分音符のリズムを
1と2と3と…感じるってことです。
点を書きこんでみよう
長く伸ばす音は、・・などを書き込んで、数えてみると正確な長さがわかります。
♪8分音符には・をふたつ、
♩4分音符は♪♪だから4つ、
符点4分音符は♪♪♪だから
・が6つつきます。
6つの・が
基本のリズム(3連符みたい)になるんです。
1小節の中に8分音符が9つですから、
2倍の18個って、
ちょっと・だらけになってしまいますが
…全部書き込まなくても
わかりにくいリズムの箇所にだけやってみてください。
2連符について
えーとそして、2連符のところは、1と2と3と…だから
・・・・・・
となります。
・3つ分が2連符のひとつの長さですね。
コツがつかめたら大きく3連符の感覚で、
3拍子のリズムをつかんでください。
16分音符の伴奏のコツ
途中から、左手~右手への16分音符の伴奏になります。
アルペジオですが、
行って帰るパターンではないですし、
離れた音符が多いので、
指使いにもパターンが決まらず、すんなり弾けません。
楽譜に書いてある指番号通りに
練習した方が良いです。
流れるような音符ですが、
最初から流れるように弾きたくても
少し我慢してきっちり指が決まるまで、
ゆっくり練習しましょう。
指を置いておくところは無理をせず、
その音を際立たせメロディーやベース音として、
響くようなイメージで弾くと良いと思います。
最後のところは、
最初のメロディーと16分音符の伴奏が合体してさらに美しく
繊細な感じに聞こえます。
静かな中に、キラッと光るものがあって、
真の強さを感じます。
テンポは最初と同じで遅くならないようにしましょう。
●注意すべきポイント
ドビュッシーの曲はペダルの使い方が重要です。
指を置いておく音符が多いのもドビュッシーの曲の特徴で、
難しいところでもあります。
楽譜には長く伸ばす音符の間に、
他の音符が多く書かれます。
忠実に、伸ばしていてはなかなか弾きにくくて
指がつっちゃいそうになるくらいですが、
足のペダルもしっかり使い、
その音が途切れないようにして次の音とのつながりや、
際立たせる感じを持てば大丈夫です。
この曲はどれがメロディーなのかも
楽譜を見るだけではわかりにくい部分もあります。
メロディーは、
よく響くように特に大事にしましょう。
右手の和音で弾く場合も
上の音を強めに指の強さをコントロールしましょう。
●まとめ
ドビュッシーの代表の曲ともいえる「月の光」。難易度は中級ですが、
最初はリズムや譜読みに時間がかかって
難しく感じるかもそれません。
リズムは、8分の9拍子、2連符などもあり、
慣れるまで難しい箇所は
細かく数えるなどしましょう。
慣れたら、
3連符の3拍子の感じで練習できます。
16分音符の伴奏のところからは
流れるようになるまで我慢して、
指が決まるまでゆっくり練習してください。
最後の主題は、
静かな中でもテンポをたもって弾いてください。
ドビュッシーの曲の特徴でもある、
ひとつの音符を伸ばす間にいくつも音符が並び、
まるで別の人が別パートで演奏するかのようなところ、
ペダルを使い、
無理なくつながるように、
すこし際立つような感じで弾きましょう。
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