「革命のエチュード」Op10-12。
ショパンを全然知らない人でも、
テレビなどで耳にしたことはあるかもしれないです。
難易度はどうでしょう。
演奏のポイントも一緒に紹介します。
●難易度はどれくらいか
ショパンの曲は難易度が高く、エチュードとなるとショパンの中でも難易度が高めですが、
革命のエチュードは意外に上級です。
10段階の9ですからかなり高いですね。
右手は和音で、メロディーを叩くように弾くのですが、
手の小さい人はきついです。
そして、左手は16分音符が
ズラーっと上から下と忙しく動き回ります。
左手は動きが鈍くて、速いのは苦手な人も
この曲で右手を広げる練習と、左手の動かす練習がたっぷりでき、
苦手克服に良いかもしれません。
難易度は高いですが、
ゆっくり片手練習から、革命で鍛えてみると良いです。
●演奏する際のコツ
思いっきり生命力を使って、
必死に弾くと良いです。
演奏する人によって、刺すように鋭い旋律であったり、
やわらかく滑らせるように演奏されていたり、
強弱の付け方も左右のバランスもいろいろでした。
まずは手首を柔らかく
ポイントとしては、まず、この曲を弾く前に、手首をやわらかくほぐしておきたい
ですね。
いきなりこの曲を弾くのではなく、
他の曲で慣らしてからが良いかも…
右手と左手の違い
慣らしの練習の後でも、右手はつりそうなくらいの和音と、
とにかく速い左手にはすぐに弾きこなすのは困難でしょうね。
でも、左手はあまりあっちこっちに飛んだり、
難しい指運びはないので、
ゆっくりなら落ち着いて弾けると思います。
速く弾けるようになっても、
雑音のように聞こえてしまわないようにしたいです。
右手は同じメロディーでも、
強弱などが違ってくることがあります。
叫びがこだまして帰ってくるような感じで、
同じメロディーも立体感が出ます。
左手に気持ちが行きがちですが、
右手がメロディーですから右手で
しっかりと歌えるようになりたいです。
苦悩の気持ちを込めて弾こう
楽しそうに弾く人はいませんが、苦痛に感じてしまったり、苦悩したり…というより、
誰かに叫びを聴いてほしい!
といった感情を爆発させて弾く感じです。
ストレス発散になれば良いのですが、
弾きこなすまでは苦痛かもしれません。
感情移入して全生命力を使っての演奏なら、
1回弾くだけでも消耗してしまいますね。
そういう意味で、この曲は難しいと思うのでしょう。
●まとめ
ショパンの曲でも有名な「革命のエチュード」は、題名からも難しそうなイメージがあります。
難易度は、意外に
最上級ではなく、上級でした。
右手は大きく広げての和音、左手は
ズラーっとたくさん並んだ音符を速く弾くことが求められます。
この曲を練習する前に、
他の曲で慣らしてから弾くほうがいいと思います。
ピアニストの演奏を見ると、
強弱や、表現の仕方はそれぞれに違いがありますが、
怒りや、叫びのような感情を爆発させ、
全生命力を使っての演奏をされていると感じました。
この曲で、革命の希望が見えるのか、
それとも、革命の悲劇を嘆くのか、
重いテーマに、難しさを大きくさせているのです。
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