19歳でピアノを始めました。
ショパンの曲の魅力にハマっていきました。
ノクターンやワルツなどいろんな曲に挑戦する中で、
「別れの曲」(エチュードOp.10-3)は
難易度を先生から伺ってびっくりした記憶があります。
本当のところ、難易度はどれくらいなのでしょうか。
どのくらいのレベル?
私のことばかりで恐縮ですが、ピアノを始める前は子どもの頃からエレクトーンを習っていたので、
ピアノでも初級程度の曲は
少し練習すれば弾けるようになりました。
そんな私にピアノの先生は
「発表会でショパンの『別れの曲』を弾いてみない?」
と勧めてくださいました。
そして、先生から難易度が高いことを聞きました。
ピアノの楽譜で全音ピアノピースというものがあります。
その基準で、
難易度は上級のD。
(当時はA~FまでのFだったと記憶しています。)
「別れの曲」がショパンの練習曲の中で、
5段階の真ん中、標準です。
人によっても難易度の感じ方が違うし、
ショパンの曲は他の作曲家とは違って、
やりにくく感じ難易度が変わってくるのではないかということで、
実際に練習してみて判断してはどうでしょうか。
ショパンの曲を弾きたかったら、
ショパンに慣れるように比較的簡単な曲を見つけて、
あるいは部分練習からでも
やってみて判断した方が良い場合があります。
中間部分が難しい
また、私の話しに戻りますが、難易度が高いのは中間の部分で、
手が小さい私はかなり苦労しました。
使ったことのない指の組み合わせと
どの音が旋律なのかもわからなくなる同じような音の塊、
まるで悪夢にうなされているよう…
と先生が表現されていました。
この部分は確かに難しいですが、
最初と最後は旋律が聞き覚えもあり、
なんとか気持ちを込めて弾けるようになりました。
ただ、
右手にメロディと伴奏が混ざり、
慣れるのが難しかったです。
中間部分の難易度はかなり高いので、
この「別れの曲」は
最初と最後の部分から練習してみてください。
私が感じる難易度は中間部を除いて、
中級者くらいで弾けるようになると思います。
「人生の別れ」を経験してから弾くと、さらに磨かれる曲
別れの曲とタイトルがついたのは後のことですが、この曲はいろんな人との出会いと別れを経験してこそ
さらに磨かれるような気がします。
昔観た映画で仕事を引退された方が、
楽しそうにこの別れの曲を弾いておられるシーンが印象的でした。
ショパンの曲のメロディは
なんとなく暗めで切ない感じがするものが多いように感じます。
それでいて
心を引き付けられる美しい音。
その旋律を甘美と表現されることが多いです。
ショパン自身、
「これほど美しい旋律を今まで書いたことがない」と言いました。
この美しい旋律を、心で表現するとき、
弾く人の人生の深さがにじみ出てくように感じます。
私にとって、この曲に巡り合えたことも
この曲に挑戦できたことも、幸せだと思えます。
人生経験を重ね、折に触れ、
これからも弾いていけたらうれしいですね。
ショパンならこんな曲もオススメ12曲
ショパンの名曲の中でも難易度が比較的低い曲や、難しくてもオススメの曲を紹介します。
先ほどのサイトでは練習曲のみの紹介でしたが、
練習曲(エチュード)の中では、
Op.10-6, Op.10-9, Op.25-2, Op.25-7
が易しいです。ここからは私の好みになってしまいますが、
そのほかの曲では、
「雨だれの前奏曲(プレリュード)」
この曲は私のイチオシ!ではありますが、
難易度的にも比較的易しく、
この曲も前と後の旋律がとても美しく有名です。
「ノクターンOp.9-2」
もかなり有名で、名曲中の名曲ですね。暴れていた猫たちがこの曲を弾くと
大人しくなったことがあります。
偶然かもしれませんが…。
それくらい落ち着いた曲です。
ショパンの曲でテンポの速いものや、
鍵盤をあっちこっち離れて戻って…といった曲も多いのですが、
ゆっくりテンポで、オススメしたい曲は
「ノクターン72-1」「ノクターン遺作」
この曲は、映画「戦場のピアニスト」で有名になりました。「前奏曲Op.28-7」
は胃薬のCM曲として有名です。速いテンポでも難易度が比較的低いのは、
「小犬のワルツ」「ワルツOp.64-2」
でしょうか。同じフレーズが何度も出てくるので、
だんだん早く弾けるようになりました。
そのほかにも難易度が低めなのは
「マズルカ」
などあります。が、あまり有名ではないようなので、
私も聞いたことがあるなという程度です。
ショパンの曲は他の作曲家とは違い、
ショパン独特の練習が必要かもしれません。
有名な曲は簡単アレンジされたものもあると思います。
まずは簡単アレンジから練習してみても良いかもしれませんね。
まとめ
ショパンの曲はどの曲も難易度が高いです。他の作曲家の作品とは少し違って独特なのでしょうか。
ショパンを弾きたければショパンを練習すればいい。
といっている方もいます。
有名な「別れの曲」は
難易度として上級になりますが、
ショパンの練習曲の中では標準になります。
中間部が難しいので
まずは前と後ろの美しい旋律部分から挑戦してみてください。
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