メジャースケール(長音階)、マイナースケール(短音階)です。
主にスケールにはこの二つになるのですが、他にもいろんなスケールがあります。
なんでもギターをする人にとっては初心者向きなスケールがあるとか…
今回は
ペンタトニックスケールの勉強をしてみたいと思います。
メジャースケールと比べてみると、その特徴もよくわかると思います。
●ペンタトニックスケールとは?
スケールとは音階です。では、ペンタトニックとは?
ペンタは5を意味する言葉で、5つの音のことですね。
5音音階のことです。
メジャースケールなどは、7つの音ですからふたつ少なくなりました。
メジャーの「ドレミファソラシ」から二つ減った
「ドレミソラ」の5つです。
4つ目のファと7つ目のシがないですね。
4と7がないのでヨナ抜きとも呼ばれています。それなら聞いたことがあります。
民族音楽によく使われている
そのほかにも民族音楽的な響きのペンタトニックスケールもあります。このペンタトニックスケールはメジャースケールもマイナースケールもあります。
この辺からややこしくなってきましたが、いろいろなペンタトニックスケールがあるということですね。
マイナーペンタトニックスケールはドレミの順番が変わるので、
「ラドレミソ」と減る音は同じですが、2つ目のシと6つ目のファが減るので
ニロ抜きになります。
日本音階とか沖縄の音階とかもこのペンタトニックスケールのひとつになるようですね。
日本の曲には、
マイナーでヨナ抜き「ラシドミファ」、
沖縄の曲にはメジャーでニロ抜き「ドミファソシ」になります。
実際に弾いてみると、なるほど雰囲気が出ますね。
沖縄の音はスイングすると口笛?とか掛け声(アイヤササとか)が聞こえてきそうです。
ギターをされている方はこのペンタトニックスケールが初心者向けなのだそうで、
5つの音はポジションも5つで、覚えやすい方法があるようです。
ピアノでもジャズの世界では応用的に使われています。
●ペンタトニックスケールの特徴
7音のメジャースケール、マイナースケールでは鍵盤が間にアルかナイかでドレミ…あるいはラシド…と音の階段を作りました。
どの鍵盤からスタートしてもこの方法で鍵盤を弾いていくとドレミ…(ラシド…)と聞こえるようにできました。
メジャーが「アル、アル、ナイ、アル、アル、アル、ナイ」でした。
ペンタトニックスケールで見ると鍵盤のナイ部分の音、ファとシが抜けるので、
「アル、アル、二つアル、アル、二つアル」になりました。
ナイ部分がなくなりましたね。
マイナーでも同じでナイ部分がなくなって、そこが二つアルになります。
そういえば、
この5音、黒鍵だけに注目すると分かりやすいです。
黒鍵の間に白い鍵盤がひとつかふたつあります。
黒鍵は5つ…これって
黒鍵だけ弾くとペンタトニックスケールになっていますよね。
不思議です。
オクターブの音を厳選させて5つにするなら
ちょうど黒鍵がオクターブの中に5つあるんですもんね。
日本音階、沖縄音階での使われ方
先ほど紹介した、日本と沖縄の音階をアルナイでみると日本は「ラシドミファ」で
「アル、ナイ、3つアル、ナイ、3つアル」になっちゃいました。
沖縄は「ドミファソシ」だから
「3つアル、ナイ、アル、3つアル、ナイ」!!?
かなり鍵盤と鍵盤の間がなかったり、広がったり、差があるんですね。
この音階も自然の日本と沖縄の昔ながらの音ですが、
西洋のバランスのとれた音階とは違ってくるのですね。
自然発生的に生まれた音
こっちの方が不思議になってきました。意図的に作られたわけではなく、日本人や沖縄の人たちが好む音だったわけです。
どっちかというと西洋の音楽の方が後から人工的というか、科学的というか、
並び方などもきれいで、計算されつくされている感じなのでしょうか。
なんとなく、民族的で自然発生的な人間(日本人)がもともともっている好きな音の並びは
必ずしもきれいな階段にはなっていないってことでしょうか。
調べてみて分かったのですが、
この世に初めて発見されたスケールはメジャーではなく、
なんとマイナーペンタトニックスケールだったそうです。
後に人工的に求められたのがメジャーペンタトニックスケールだったとか…
ピタゴラスの時代までさかのぼっちゃいますが…
ということで、根源的なこのマイナーペンタトニックスケールから作曲とか、はじめてみるのもいいかもしれませんね。
ショパンやドビュッシーも使っている??
西洋の音楽にもたまにペンタトニックスケールが使われることがあり、どことなく親近感というか懐かしさを感じたり、
私の好きな曲の多くにペンタトニックスケールが使われていたりするのかもしれないと思っています。
黒鍵を多く使うショパンや、音楽の決まりを嫌ったドビュッシーなどの曲、
大好きな久石譲さんの曲は多いですよね。
●まとめ
ペンタトニックスケールはオクターブの音を5つの階段にした音階(スケール)です。
メジャースケールから見れば、
「ドレミファソラシ」から4つ目ファと7つ目シの音が減り、
「ドレミソラ」になります。
ギター(覚え方が簡単)やジャズの世界では、即興や、編曲、作曲にオススメのスケールです。
ピアノで見ると、黒鍵がペンタトニックスケールの配置になっています。
隣り合った音がなく間に鍵盤が
「アル、アル、2つアル、アル、2つアル」になります。
民族音楽でも5つの音階が形を変えて、それぞれの民族らしい音階があります。
日本や沖縄の5音階はピアノでは間に鍵盤がなかったり多かったりしました。
普通のペンタトニックスケールでは、
メジャーで、ヨナ抜き4と7つ目が抜ける。「ドレミソラ」
マイナーでも同じ音が抜けるので、2と6でニロ抜きになります。「ラドレミソ」
日本の曲はマイナーで4と7が抜ける「ラシドミファ」が多く、抜ける音が変わってしまいました。
沖縄はメジャーで2と6が抜けて全然違った感じになります。「ドミファソシ」
ペンタトニックスケールは人間が自然に好む音なのではないかと思います。
単に音の数が少ないこともあるかもしれませんが、口ずさみやすく、覚えやすいのも特徴といえます。
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