『トルコ行進曲』ベートーベンとモーツァルトそれぞれの違いと特徴

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「トルコ行進曲」といえば
モーツァルト?それともベートーベン?
というくらいどちらの有名な曲ですね。

どちらも
「トルコマーチ」とも呼ばれています。


曲の感じは全然違うものですが、
なぜ同じタイトルになったのでしょう?
そしてそれぞれの特徴は?

説明していきます。

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●それぞれの違いと特徴

トルコ行進曲とは
オスマン帝国の軍楽隊の音楽風に作曲された曲で、
その当時18世紀頃、
ヨーロッパではトルコ趣味が流行していました。

トルコ行進曲の特徴は打楽器やラッパなどを使い、
●○●○●○○○(●強○弱)
上記のようなリズムが特徴です。



モーツァルトのトルコ行進曲について

モーツァルトのトルコ行進曲は
ピアノソナタ11番イ長調K.331第3楽章トルコ風ロンド
という書き方で表記されています。


当時の曲には
タイトルをついている曲は少なく、

この曲も
トルコ風という標語が
トルコ風の行進曲とタイトルとして
呼ばれるようになりました。


ピアノでは
発表会などでもよく演奏されます。


私としては
「トルコ行進曲」といえば
モーツァルトの方を思い起こします。



ベートーベンのトルコ行進曲

一方ベートーベンのトルコ行進曲は
ベートーベン自身がトルコ行進曲と
タイトルをつけたオリジナルです。


「アテネの廃墟」という
劇付随音楽の中の第4曲で、
現在では序曲とこのトルコ行進曲以外
演奏されることはほとんどないです。


劇の中の曲ってことですね。

元はいろんな楽器で演奏される曲で、
ピアノソロはこの曲を編曲されたものです。


ピアノソロの楽譜は編曲されているので、
簡単に編曲された方のトルコ行進曲が
よく発表会でも演奏されていますが、
難易度の高いトルコ行進曲があります。


モーツァルトとベートーベンのトルコ行進曲、
どちらが難しい?と聞かれると、
実はベートーベンなのですが、

よく「難しいほうのトルコ行進曲」として
モーツァルトの方を指して言われていることが多い
です。


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それぞれのリズム

モーツァルトのトルコ行進曲も
ベートーベンのトルコ行進曲も
同じトルコ風の特徴的なリズムがあります。





比べてみると楽譜は全然違う感じなのに
同じリズムなのが分かります。

このリズムがトルコ風なのですね。




●なぜ同じタイトル?

同じタイトルの理由は
当時のはやり言葉だったから「たまたま」
と言われています。


同じタイトルにしてはいけないというルールもないようで、
タイトルが被る曲は他にも多々あります。

「トルコ行進曲」と呼ばれる曲は
他の作曲家(ハイドンなど)でもあります。


現代の歌謡曲などでも
「さくら」「愛」などで
タイトル被った曲も多いですよね。

当時の流行
ってことですから、
大きな理由があるわけではなさそうですね。

でも、ややこしいから
ベートーベンの方を「トルコ行進曲」で、
モーツァルトの方を「トルコマーチ」
とかにすればよかったのに…とか思ってしまいます。

ま、曲は全然違うものですから、
区別がつかないってことはないですよね。

モーツァルトのトルコ行進曲、
ベートーベンのトルコ行進曲
といえば全く問題ありませんね。


●まとめ

トルコ行進曲は18世紀ごろの流行で、
トルコ風のリズムがある曲
です。

有名なのはモーツァルトとベートーベンの曲です。


モーツァルト
ピアノソナタの中の曲で、
タイトルは後にトルコ行進曲と
呼ばれるようになりました。

ベートーベンの方は
オリジナルのタイトルが
トルコ行進曲です。

劇の中の曲で、
いろんな楽器を使った曲がオリジナルです。

どちらの曲にもトルコのリズムが使われていて、
どちらもピアノ発表会などでよく演奏されます。

ベートーベンのトルコ行進曲は
ピアノソロに編曲された楽譜で演奏されています。


タイトルが同じな理由は
当時の流行りだったから、たまたま
と考えるのが自然です。


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