私が思い起こすのはまずこの「夢」です。
夢の中のような幻想的な曲で、
不思議な魅力があります。
ドビュッシーの曲の中でも有名で、
人気があります。
この曲のタイトル「夢」はドリームではなく
「夢想」…Rêverie…
ファンタジーとかそんな感じです。
難易度はどうでしょう。
練習方法も紹介します。
●難易度はどれくらいか
難易度は中級です。演奏時間が4分ほどで、
ABAの3部形式でヘ長調の曲です。
ドビュッシーの曲はあいまいな表現が多く、
冒頭からはしばらく、
ヘ長調が出てこないです。
演奏の特徴
転調も多くフラット♭だけでなく、シャープ♯も少し?出てきます。
メロディーが右だけでなく左手になったり、
左右入り混じったりします。
指でコントロールする
フィンガーペダルも多いです。
難しそうですが、
弾いてみると其れほど
難しいと感じるところはなかったように感じます。
●オススメの練習方法
とにかく、まずはやってみてください。
最初は静かな感じで、
たまに3連符があります。
そして途中右手にも伴奏の続きが来ます。
右手がオクターブになるところは、
強く弾きたくなりますが
最初はごく弱く(ピアニッシモ)でやさしく
弾きましょう。
だんだんと盛り上げて
強く(フォルテ)になったと思ったら
すぐ弱く(ピアノ)なり、
強く弱くのメリハリをつけて演奏
しましょう。
ここはインパクトが強く、
いろんなイメージをかきたてます。
楽譜が進むと音符が増えて、
譜読みも大変になりますが、
部分練習や片手練習などで
ゆっくり練習してください。
指を置いておくところなど、
指が届きにくいところなどは無理をせず、
ペダルで響かせても良いと思います。
ペダルやタッチを変えてみよう
曲の感じが変わるところ(ABAのB)は、ペダルの踏み方も変えて、
違った雰囲気が出るようにしてみましょう。
タッチを変えてみるのもやってみてください。
違う世界観が出ると面白いですね。
転調がめまぐるしいので、
黒鍵を間違えないようにしたいですね。
![](https://personality-oneself.link/wp-content/uploads/2017/02/ピアノ ペダル_1486110963-300x225.jpg)
最初のテンポで弾けるまで練習
最後はまた最初の雰囲気に戻りますが、メロディーと伴奏が左右入り乱れていて
最初とは難易度がかなり違ってきます。
ここは、
最初のテンポで弾けるようになるまで、
くり返し練習しましょう。
メロディーがきれいにつながって響き、
伴奏部分がキラキラと美しく聞こえるように
さらっと気持ちよく弾きましょう。
●演奏のポイント
ドビュッシーのこの曲に対する想いなどがない分、自分なりの自由なイメージをふくらませて、
いろいろバージョンで弾いてみても良いですね。
![](https://personality-oneself.link/wp-content/uploads/2017/02/アイデア_1486111151-300x298.png)
夢というテーマですから
どんなイメージにしても大丈夫だと思います。
自分なりにメロディーを
歌うように弾いてみてください。
どんな歌詞が合うか
実際に考えてもいいかもしれません。
素直に楽譜通りを目指して練習すれば
すばらしい曲になります。
プロの真似をしよう
一番の上達方法は、プロの曲を何度も(楽譜を見ながら)聴いて、
真似ることですね。
楽譜の記号や、標語がわからなくても、
プロの演奏の真似をすることで、
だいたいの記号や標語の意味もわかってきます。
プロの演奏を真似たうえで、
ここはもっとこうしたい。こう考える。
など、
自分なりの解釈を加えてさらに磨きあげて
自分らしい「夢」を演奏したいですね。
●まとめ
ドビュッシーの「夢」は中級の難易度で、
ピアノ曲でも有名ですね。
ドビュッシー自身には
あまり深い想いはなかったようです。
ヘ長調の曲ですが、転調も多く、
はじめからヘ長調らしくありません。
だんだんと音符が増え、転調もあり、
複雑になっていきます。
強弱のメリハリや、イメージが変わる中間部は、
ペダルやタッチを変えるなど、
雰囲気を変えてみましょう。
難しいところは、何度も部分練習、片手練習をして
オクターブでも弱く弾くところや、
メロディーを左右の手で交代するところなども
スムーズに表現できるようにしたいですね。
まずはプロの演奏を良く聞くこと、
真似ることです。
イメージは自由に自分らしい
「夢」の演奏にしていきましょう。
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