ショパン「即興曲」の難易度。第1~第4番の演奏のポイントも解説

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ショパンの即興曲といえば、「幻想即興曲」が有名ですね。
その他の即興曲は3曲あります。

即興曲って?即興で弾いた曲ってことでしょうか?違う?
もしかして、素人では難しすぎるのでしょうか?
ただ私があまりにも知らないだけ?


どんな曲か
難易度はどれくらいか、演奏のポイントを紹介します。

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●難易度はどれくらいか

4曲の各難易度は、
即興曲第1番 変イ長調Op.29 ★★★★★★☆☆☆☆中級の上(3曲の中では有名)
即興曲第2番 嬰へ長調Op.36 ★★★★★★★★☆☆上級
即興曲第3番 変ト長調Op.51 ★★★★★★★★☆☆上級
幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66  ★★★★★★★★☆☆上級(超有名)

難易度は、ショパンにしては超ムズでもないですね。
とはいってもやっぱりショパン、難しいですよね。




●各曲の編成について

ショパンの即興曲は
4曲とも3部形式をとっています。
4番の幻想即興曲が24歳の時に、そして第1番、第2番、第3番の順に作曲されました。


◎即興曲第1番 変イ長調

序奏がなく
A1-A2-A1の3部になっています。
2分の2拍子。

3連符を基調としていますが、4分音符もあり、転調(変イ長調→変ホ長調→変ロ長調→変イ長調→変ホ長調→変イ長調……)もあり…
やっぱり難しそうです…



◎即興曲第2番 嬰へ長調

他の即興曲に比べると最も大きい規模の作品になります。

4分の4拍子。A-B-Aの3部形式。
この曲が技術的にも最も難しい即興曲と言われています。


主題での伴奏がまず序奏で出てきます。
その伴奏に乗って右手の単音でメロディーが入るという形はショパンの曲に多いです。


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◎即興曲第3番 変ト長調

ショパンの即興曲の最後の作品で、シンプルではありますが、
実は最も内容の深い即興曲で、最高傑作とのことです。

8分の12拍子。
この曲もA-B-Aの3部形式
です。


ショパンの円熟期のメロディーと、転調が心地よい、など、ショパンの隠された名曲なのだとか…



◎第4番 幻想即興曲

すごく有名で、もっとも人気があります。
この曲もショパン好みの3部形式です。

A-B-A´。2分の2拍子。


最初に強く「ソ♯」をオクターブで弾くのが印象的ですね。
そして左の序奏の後の右手の速いメロディーが魅力です。



私が好きなのは中間部のやさしいメロディーです。
最後のコーダで少し中間部が回想されているところも好きです。


ショパン自身はこの曲を出版せず、
ショパンの死後に遺作として出版され
その時に即興曲の上に「幻想」がつきました。

ショパンの不思議な魅力がいっぱい詰まった曲です。




即興曲とは、文字通りの即興演奏ではなく、
即興風の自由な曲という感じです。

古いラテン語が語源のようで、「準備されていない、不意」という意味からきています。


ショパンの曲は本質が即興性にあるということですが、即興曲に限らずどの曲も入念に作り上げられた曲とのことです。
4曲の即興曲は他のショパンの作品と同じく、
即興演奏でできた曲ではないということですね。


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●各曲の演奏のポイント


◎第1番

動画でも子ども?が弾いているのがあったり、はたまた白黒画像だけのものがあったり、たくさん見つかりました。


演奏のポイントとして、
・ペダルはあまりかけすぎない。
・踏み込まないで軽く踏む
など…。

はじめはゆっくり練習して、速く弾けるように2分の2拍子を意識しましょう。
(楽譜の中には4分の4拍子になっているものがあるそうですが、速い曲には違いありません)



◎第2番

技術的にも最も難しく、弾きにくいとピアニストさんがいうほどです。
ショパン国際ピアノコンクールの予選での課題曲となっています。

基本として、
難しい部分はひとつひとつの音をしっかり記憶させ、
まずはゆっくり確実に、地道に拾っていくことが大事と、いうことです。
かなり細かな速い動きがあるようです。



◎第3番

高度に洗練された演奏技術が必要で、技術的にももちろん
感動を与えられるショパンの心を表現してほしいです。

本物のショパン好きにはこの曲!をぜひ目指していただきたいですね。



◎幻想即興曲

憧れる曲としても有名で、解説もたくさんありました。
練習の仕方の動画なんかもあります。

難しいリズムをゆっくり解説しながら弾いて見せてくれているのでレッスンを受けるように動画を確認できます。


以前に解説した
「幻想即興曲(ショパン)の難易度。良い練習方法も紹介します」
のなかでは初級、中級向きにリズムの取り方などを紹介しました。


そこでも書きましたが、
右手の練習では自分にあった指を決定して、
より弾きやすい指運びで練習してください。
くり返し同じメロディーが出てきます。

強弱や、イメージを変えて、アクセントにも注意が必要です。


とにかくこの曲は慣れることが大事です。
慣れれば難しくない!と言われていました。



どれだけ時間をかけても
必ずイメージ通りに弾いてみせる!という気持ちもほしいです。

この曲だけは私も弾いたことがありますが、最近弾いてみるとブランクがあるので、リズムが無茶苦茶でした。
久しぶりに弾いても慣れるまで時間がかかります。中間部の癒しで救われました。


皆さんはぜひ弾きこなして、いつでも演奏できるように慣れをキープしていただきたいです。

●まとめ

ショパンの「即興曲」4曲の難易度と演奏のポイントなどを紹介しました。

難易度は第1番が中級の上
その他第2番、第3番、第4番とも上級となっています。

人気度は第4番の「幻想即興曲」がダントツです。



第1番はペダルを使いすぎないこと
後の曲は4曲共通に言えることで、
はじめはゆっくり確実に練習し、
徐々に速く弾けるようにしましょう。

難しい部分も確実に地道に練習し、指がもつれないように
自分に合った指運びを決めてください。



特に有名な幻想即興曲は動画などでもお手本や、練習の仕方など詳しく見られます。
コツなどつかんで、とにかく慣れるまでよく練習し、でいればいつでも練習していたいです。

ショパンが好きな人はぜひ、聴くのも弾くのも4曲制覇を目指したいですね


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