「まてき」魔法の力がある笛のことです。モーツァルトの歌劇(ジングシュピール、歌芝居)として有名です。
ストーリーのある音楽劇でオペラって言う方が分かりやすいですね。
曲はCMなどでも聞いたことがある方も多いと思いますが、
どんなストーリーなのか、
簡単なあらすじや面白さを見つけて私なりの解釈で
楽しいモーツァルトの世界観に迫りたいと思います。
●登場人物
主な登場人物はタミーノ:異国の王子(異国ってもしかして日本?!)
パミーナ:夜の女王の娘
夜の女王:夜を支配する女王
パパゲーノ:鳥刺し(鳥を捕らえ生活する人、よくしゃべる面白い役)
パパゲーナ:不思議な少女
ザラストロ:太陽を支配する神官長
パミーナ:夜の女王の娘
夜の女王:夜を支配する女王
パパゲーノ:鳥刺し(鳥を捕らえ生活する人、よくしゃべる面白い役)
パパゲーナ:不思議な少女
ザラストロ:太陽を支配する神官長
おぉ!これだけ見てもなんだかゲームみたいな、アニメみたいな感じですね。
ボスキャラみたいな人もいます。神官ってどっかのゲームに出てきてませんでした?
主人公は異国の王子でしょうか?
私、ゲーム好きなのであのゲームのイメージが少し出てきますね。
●各幕のあらすじ
では、冒険の始まりです。第1幕
王子が、女王の娘に一目惚れ
古代のエジプト(だけど架空の世界)。やっぱりゲームだ!
いきなり
異国の王子タミーノが大蛇に襲われ気を失います。
(日本を知らずに想像で描いた異国のイメージのようです。
当時着物をどこかで見たことがあるのかもしれないとのことです。)
3人の女性に助けられますが、たまたま通りかかった鳥刺しのパパゲーノが
「助けてやったのは自分だ」
と嘘をつきます。
3人の女性は夜の女王の配下で、パパゲーノの口にカギをかけてしまいます。
王子タミーノは彼女たちから女王の娘パミーナの絵を見せられ
一目ぼれしちゃいます。
「魔法の笛」でパミーナを救いに行く!
夜の女王が現れ、「悪人ザラストロに捕らえられた
娘パミーナを救い出してほしい」
と言われ、約束します。
(やっぱりゲームみたいな展開ですね。)
王子タミーノは「魔法の笛」を受け取り、
「魔法の鈴」(この音を聴くと踊ってしまう)を受け取ったパパゲーノと一緒にザラストロの神殿に向かいます。(パパゲーノが仲間になった)
実は悪人と思っていたザラストロは、世界征服をたくらむ夜の女王から
守るためにパミーナを保護していたのです。
悪いのは夜の女王?
(衝撃のどんでん返し!?ラスボスは夜の女王だった!)
王子タミーノと女王の娘パミーナは会った時から
お互いを運命の人と感じます。
(パミーナが仲間になった)
第2幕
試練を受ける
悪人から一転、偉大な祭司のザラストロは、王子タミーノに試練を授けます。
(レベルアップのために?)
「沈黙の試練」
「火の試練」
「水の試練」
王子タミーノと女王の娘パミーナは魔法の笛の力を借り、試練を乗り越えていきます。
パパゲーノは仕方なくついてきていることもあり、試練に脱落してしまいますが、
魔法の鈴の力を借り、
不思議な少女パパゲーナと出会い、恋人になります。
最後は祝福の合唱
夜の女王も3人の手下と共にザラストロの神殿に侵入しますが、光に打ち勝つことができずに負けてしまいます。
(意外とラスボス対戦は簡単な攻略法だったりしますよね。)
最後はザラストロが太陽をたたえ、
タミーノとパミーナを祝福する合唱で締めくくりになります。
●補足情報
一般市民を対象としたオペラを目指した
「魔笛」は1791年に台本を書いた俳優でもあり歌手でもあるシカネーダという人からの依頼でモーツァルトが作曲したものです。シカネーダさんは当時、パパゲーノを演じています。
初日と2日目はモーツァルト自身が指揮をしたということです。
(1791年9月30日初日)
モーツァルトの生涯最後に完成させたオペラでもあります。
(その年の12月に亡くなっています。)
オペラとは衣装を着た出演者がセリフだけでなく歌で進められる劇で、伴奏は交響楽団規模の編成です。
台本を作ったシカネーダさんは、形式ばらずにわかりやすい内容の演目を考え、
一般市民を対象として歌や会話の言語も民衆に合わせてドイツ語にしました。
それまでイタリア語が正統派でしたが、
モーツァルトの魔笛がきっかけになりドイツ語オペラも広まりました。
庶民のためのオペラってところがいいですよね。
聴いたことある歌もあるかも?
音楽は、魔笛を知らない人でも聞いたことがあるメロディーも多いです。
夜の女王のアリア
私の知っているのは夜の女王の歌うソプラノの超高い声の歌です。題名は知りませんでしたが、確か、テレビでは何度かこの高すぎる曲を話題にされていたことがあったのを記憶しています。
題名が、
「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え(夜の女王のアリア)」です。
夜の女王が娘のパミーラにザラストロを殺すように迫る場面で歌われます。
女王のそんな感情的な場面の曲なのですね。
でもさすがモーツァルト、こんなおどろおどろしい場面の曲でも怖い感じではなく、素晴らしい最高の音楽で、完璧に決まれば高音がとても気持ちがよく響きます。
メロディーも真似したくなるような曲で、実際に真似をされている方も多いみたいです。
「パパパの二重奏」
そしてもう一曲知ってました。「パパパの二重奏」です。
この曲を初めて聞いた時、まさかモーツァルトだとは思いもしませんでした。
冗談の歌としか思えなかったのです。
すごくコミカルで、日本ではCM(アイスクリームだったと…)でも流れていました。
パパゲーノが魔法の鈴を使うとパパゲーナ(不思議な少女)が現れて、2人で歌って踊るシーンです。
歌詞も(2人交互に)パパパパ…なのです。
子どもも楽しめそうな曲ですね。
そのほかにも「おれは鳥刺し」とか「可愛い娘か女房がいれば」(パパゲーノのアリア)も有名です。
公演やDVDもある
日本でも魔笛の公演が各地で行われていて大変人気があります。
うわ!値段にびっくりしました。
バイエルン国際歌劇場の公演を調べてみました。(2017.9の公演)
S席(65000円)からABCDEF席、エコノミー席(15000円)などもあります。
また、別の新国立劇場では昨年の公演でS(21600円)~D(3240円)というのも見つけました。
初めて見るならお手頃なのがいいかな?
でもどうせ見るなら一流のものを観た方が…少し悩みますね。
と言っても人気で、チケットはすぐに売り切れる?かもしれません。
初めてなら
DVDをレンタルするという手もありです。
たぶん今も人気のオペラだからゲーム化されることはないのかもしれませんが、
もし、ゲームになったら絶対やってみます!(ならないか…)
(なんとゲームありました。iOS対応のアプリゲームで、パズルゲームのようです。2015.7に出てました。)
そういえば、ゲームだけでなく、映画や、小説などオペラはもちろん、この魔笛に影響を受けたと思われる作品が、いくつかあるように思います。
魔笛もほかのオペラの影響があって、他の作品の真似と思われないように急遽内容を変えたから善悪の逆転ができてしまったのでは?と言われているサイトもありました。
モーツァルトのオペラが今日まで、色あせず、
子どもから大人まで誰が見ても楽しめる庶民のオペラとして
遠く離れた異国の日本でもずっと楽しまれてきていることは間違いありません。
オペラが大好きだったモーツァルトもきっと喜んでくれることでしょう。
●終わりに
モーツァルトの生涯最後のオペラです。あらすじと有名な音楽を紹介しました。
当時でも民衆を対象にしたオペラとして人気があり、
現在でも最も人気のオペラです。
オペラを知らなくても曲は聞いたことがあったり、
親しみやすいストーリーがどこかコミカルで、大どんでん返しなどもあって
子どもから本格志向の大人まで誰でも楽しめるものです。
実際にたくさんの方が楽しんでいます。
オペラに興味のなかった私もいろんな楽しみ方ができそうです。
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