ショパンのピアノ協奏曲(の前に協奏曲的な曲をいくつか作曲しています。)は無名だった彼を一躍有名にしました。
ピアノ協奏曲と名のついた2曲は、ショパンの集大成というべき作品です。
あまりにも完璧すぎてそれ以上の曲が出なかったのではないかとの意見もあります。
どんな曲なのでしょうか、ピアノ演奏できるのでしょうか?
難易度や、練習方法などを紹介します。
●難易度はどれくらいか
ピアノ協奏曲の難易度は1番も2番もマックスの上級の上でかなり高いです。
え?この曲、(素人が)練習できるの?って思うくらいのレベルですよね。
聴くのは好きですが…実は楽譜も持ってますが…(第1番の第1楽章のみ、オーケストラ部分を別ピアノで演奏)気軽には弾けない曲でした。
ピアノ協奏曲第1番
第1楽章だけでも20分の大規模な作品です。第1楽章
ホ短調で始まり、しばらくピアノの出番がありません。
ピアノが始まったらもう、ショパンのピアノの魅力にあふれた世界で、聴いていても気持ちが良いです。
途中の少しだけハ長調が出てくる部分が少し難易度低いかな?
第2楽章
ノクターンのような静かなメロディーで、とても美しく癒されます。この楽章だけならそれほど難しくないかもしれません。
第3楽章
軽快な感じでピアノもオーケストラも共に華やかに織りなす感じです。技術的にも
難易度の高い箇所が多々あります。
ピアノ協奏曲第2番
2番ですが、実はこちらの方が先に作曲されているんです。知名度は1番に負けちゃいますが、こちらの方が好きという方も多いです。
第1楽章
この曲もピアノが登場するまで待ちます。
力強いピアノが印象的です。
時折、ドキッとするくらいショパンらしい甘く悲しい旋律が響きます。
技術的にも表現的にも最高に難しそうですね。
第2楽章
繊細で、ロマンチックで、夢見心地といった感じでしょうか。涙が出そうな旋律です。
この2番も
2楽章だけなら若干難易度は低いです。
表現レベルは高いですね。
第3楽章
ポーランドの民族舞踊のリズム(4分の3拍子)が現れます。後半からピアノの華麗な出番がたくさんあり、長調にも転調され最後は華やかに終わります。
●オススメの練習方法
まずは楽譜選びから
ダウンロードで印刷できるサイトに、ピアノソロに編曲したピアノ協奏曲第1番がありました。(上級13ページ)
第3楽章までをオーケストラの部分もひとつのピアノで表現できるようになっています。
また、出版としての楽譜は1番2番どちらも掲載されたポーランド音楽出版社(日本語版)が4000円ほどでありました。
別々に買うともう少し安かったり、逆に高くなるものもありました。
これらの楽譜の場合は第1ピアノ第2ピアノでオーケストラの部分とピアノ部分に分かれていると思います。
電子ピアノという手も
また、電子ピアノなどでは、オーケストラの部分を機械が自動で演奏してくれ、それに合わせて弾くことができる機能があるものもあります。
オーケストラをバックに演奏することが自宅でできる時代になっています。
そのための機器と、ソフトが必要ですが、クラシックのみならず、いろんなジャンルの曲でも
バンド演奏のような練習ができるので、迫力ある演奏ができます。
試しにでもやってみたいですね。
私の場合、電子ピアノでオーケストラの部分を録音して、
その録音した音を再生しながらピアノ部分を弾いて楽しんでいました。
あるいは、勝手にオーケストラとピアノ部分をミックスさせてピアノソロに編曲して弾いていました。
オーケストラの部分だけのカラオケCDなるものもあるようです。
ショパンの他の協奏曲
ショパン好きなら、ピアノソロだけでなく、協奏曲などにも興味が出てきますよね。ショパンはピアノ協奏曲を作曲の他に、
「ポーランド民謡の主題による幻想曲作品13」や
「ラ・チ・ダレム・ラ・マーノによる変奏曲作品2」
などはピアノとオーケストラのための作品も作っています。
この曲を演奏することで、
ショパンの才能に驚いたシューマンが、ドイツの音楽誌で紹介されるなど有名になっていきました。
必要だったから作っただけ??
いろんな考え方がありますが、ショパンはピアノが好きで、オーケストラの曲はそれほど作りたいというわけではなく、必要に迫られて作曲したのではないでしょうか。
有名になるためと考える方も、知識はあるが面倒だったのでは?と考える方もありました。
ピアノ協奏曲第3番は実は途中までは作曲されていたようなのですが、途中で路線変更されたとか…
ショパンがもう少し健康で、長生きしていればおそらくもっとピアノ曲も、
ピアノ協奏曲もさらに作曲されていたでしょうね。
どちらにしてもピアノが好きなショパンの協奏曲はピアノが主役のこの世に2つの素晴らしい曲であることには間違いありません。
●まとめ
ショパンのピアノ協奏曲は第1番、第2番があります。どちらの曲も
難易度はマックスの上級の上。
部分的に難易度が低い箇所はありそうです。
どちらも第2楽章は、静かな感じで弾きやすいかもしれません。
楽譜の入手方法や、練習方法にはさまざまあります。
電子機器や、ソフトによってはオーケストラバックに練習できるものもあります。
聴くだけでなく、自宅でピアノ協奏曲が弾けたらうれしいですね。
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