ドレミファソラシド♪のことです。
スケールとは音階ですね。
音楽の世界って音とか形のないものにも名前があったり、
演奏する楽器や、国によってその名前が違ってきたりするんですよね。
音楽用語や基礎的なことをもっと皆さんに知っていただきたいです。
今回は、
基本のメジャースケールの活用の仕方や、覚え方を
分かりやすく解説します。
●メジャースケールとは
メジャースケールのことを簡単に説明すると、基本の音階のことです。
基本の音階は「ドレミファソラシド」ですね。
音の階段です。
メジャーな音の階段です。
おわり
簡単でしたね。
ってそれで終わると説明になってない!って怒られます?のでもう少し説明します。
音階には主にメジャーな音階とメジャーじゃない音階があります。
メジャーは長音階。明るい音階です。
メジャーじゃない(マイナー)音階が短音階。(少し悲しげな)暗い音階です。
今回短音階は置いといて、長音階メジャースケールの説明をします。
ピアノ鍵盤で見てみよう
メジャースケールはピアノで見ると分かりやすいです。白い鍵盤の並び方がドレミファソラシドになっています。
注目は白と黒の鍵盤です。
白だけでスケールになっていますが、白い鍵盤の間に黒い鍵盤があるかないかを見てください。
白い鍵盤の間に黒鍵が「アル、アル、ナイ、アル、アル、アル、ナイ」ってなっています。
この並び方が大事なのです。
白と黒で見るとそのままですが、
つまり鍵盤の数、間に鍵盤があるかないかの順で長音階になります。
「レ」から考えても同じになる
なので、ドからじゃなくてもレから考えてもこの「アル、アル、ナイ、アル、アル、アル、ナイ」で音階になります。
レからの場合、ドからの時とは違って黒鍵を2つ通ることになります。
ドからの「ドレミファソラシド」とレからの「ドレミファソラシド」鍵盤が(2個ずつ)ずれているだけなのがわかりますか?(鍵盤2個で全音、1個で半音)
実際にピアノを弾いて確かめてみると
音も「ドレミファソラシド」に聞こえます。
このようにどの鍵盤からも「ドレミファソラシド」に聞こえる音の階段があります。
これが長音階、メジャースケールです。
メジャーな音の階段、もうバッチリですね。
ちなみにカラオケとかで、キーを変えたりして歌ったことありませんか?
ボタンひとつで上げたり下げたりできますよね。
あれが音の階段を変えているんですね。
カラオケでは簡単にできますが、実際に弾くのはちょっと大変です。
メジャースケールの、それぞれの名前
では、もう少しいいですか?メジャースケールはどの鍵盤からでもドレミ…って聞こえますね。
それぞれの階段(スケール)に名前があります。
黒鍵からのスケールは置いといて、
ドから始まるメジャースケールがCメジャースケールです。
レからはD、ミからはE、ファF、ソG、ラA、シBです。
ラがAで順にABCDEFGです。
これも難しくはないですね。
小学校でも少しだけ習うのはこっちじゃなくて
イロハニホヘトの方ですね。音名といいます。
同じです。
ハニホヘトイロハ
C D E F G A B C
C D E F G A B C
イロハのハからドレミ…でハ長調(音階)
ABCのCからドレミ…でCメジャースケールです。
ハ長調=Cメジャースケール
同じです。
数字や記号(♯♭)を見て、何のスケールかがわかる
「ドレミファソラシド」に聞こえる音の階段があり、それぞれに名前があることが分かりました。
それで?
どう活用するの?
それを覚えてどうするの?
って疑問が出てきますね。
例えばピアノの練習で、楽譜を使いますね。
ト音記号の横を見ると数字や記号(♯♭)があります。
これを見ればその楽譜の曲は
Cメジャースケール(ハ長調)だとかGメジャースケール(ト長調)だとかが分かるようになります。
(ちなみに画像は、♯ひとつのト長調と、♭三つの変ホ長調)
もちろん分からなくても練習はできますが、
分かった方がよりスムーズに練習できます。
覚え方のコツ
ト音記号の横にたくさん記号があったら、難しく感じますね。でもメジャースケールの音の階段を知っていれば、それほど難しく感じなくなります。
曲の中には転調を繰り返すような複雑な曲もありますが、だいたい最初の調が基本です。
黒鍵を弾いて確かめること
最初にその曲の調が分かれば譜読みの段階でも黒鍵を自然に弾くことができます。私がよくやっていたのは、楽譜の練習の前にその曲のスケールを
「ドレミファソラシド」と両手で数回弾いて、黒鍵を確かめることです。
それをすれば、黒鍵を間違えにくくなり、楽に弾けます。
まずは♯♭の少ない順に覚えよう
まずは記号(♯♭)の少ない順に覚えることをおすすめします。ちなみに一番多いのは6個です。ここではメジャースケールの3つまで紹介します。
ト音記号の横に♯も♭もない→ハ長調Cメジャースケール(ドから白ばっかり)
♯がひとつ→ト長調Gメジャースケール(ソから…ファだけ黒鍵)
♯がふたつ→ニ長調Dメジャースケール(レから…ファとドだけ黒鍵)
♯が3つ→イ長調Aメジャースケール(ラから…ドとファとソが黒鍵)
♭がひとつ→ヘ長調Fメジャースケール(ファから…シだけ黒鍵)
♭がふたつ→変ロ長調B♭メジャースケール(黒鍵のシから…ミが黒鍵)
♭が3つ→変ホ長調E♭メジャースケール(黒鍵のミから…ラとシが黒鍵)
♯がひとつ→ト長調Gメジャースケール(ソから…ファだけ黒鍵)
♯がふたつ→ニ長調Dメジャースケール(レから…ファとドだけ黒鍵)
♯が3つ→イ長調Aメジャースケール(ラから…ドとファとソが黒鍵)
♭がひとつ→ヘ長調Fメジャースケール(ファから…シだけ黒鍵)
♭がふたつ→変ロ長調B♭メジャースケール(黒鍵のシから…ミが黒鍵)
♭が3つ→変ホ長調E♭メジャースケール(黒鍵のミから…ラとシが黒鍵)
♯も♭も黒鍵のパターンがあるのが分かると思います。
同じファが♯だったりシが♭だったりするので
そのパターンを知っていれば難しく感じなくてすみますね。
実際に弾いてみるとドレミファソラシドになっていることを確かめられます。
やってみてください。
実際の練習でもト音記号の横についた♯の数を見ただけで調(スケール)がわかって便利です。
実は、さらにこのスケールを活用して、コード(和音)などに応用したり、
編曲や曲作りにも生かせることができます。
スケールというだけでも楽器やジャンルでまだまだいろいろあって、奥が深そうです。
基本をなんとなくでも覚えてもらえるとうれしいです。
●まとめ
メジャースケールを分かりやすく解説しました。ピアノの鍵盤で見ると、
白い鍵盤がドレミファソラシドになっています。
これがCメジャースケールです。
小学校ではハ長調と勉強しました。
鍵盤のどこからでもドレミ…に聞こえる音の階段があります。
間に鍵盤が、「アル、アル、ナイ、アル、アル、アル、ナイ」この並び方です。
それぞれの階段にそれぞれ名前があります。
そして、それぞれに決まりがあり、特徴があります。
ト音記号の横についた♯や♭で分かります。
覚えやすい順に
0ハ長調Cメジャースケール
♯1ト長調Gメジャースケール
♯2ニ長調Dメジャースケール
♯3イ長調Aメジャースケール
♭1ヘ長調Fメジャースケール
♭2変ロ長調B♭メジャースケール
♭3変ホ長調E♭メジャースケール
♯1ト長調Gメジャースケール
♯2ニ長調Dメジャースケール
♯3イ長調Aメジャースケール
♭1ヘ長調Fメジャースケール
♭2変ロ長調B♭メジャースケール
♭3変ホ長調E♭メジャースケール
実際に弾いて、ドレミファソラシドの音を確かめてみてください。
クラシックピアノの分野などでは必要性が感じられないかもしれませんが、
ジャズや、ギター、その他このスケールが基本となってコードや編曲作曲などなど
いろんな音楽の幅が広がります。
ぜひ、基本のメジャースケールから、少しでも覚えていきたいと思います。
コメントフォーム