モーツァルトのピアノソナタを難易度順に紹介&演奏のおすすめ曲

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モーツァルトのピアノソナタは現存するピアノソロの楽譜が第1番から第18番まであります。
CDにするとピアノソナタ全集として、ディスク5枚分にもなります。


ピアノで有名なショパンやベートーベンのピアノソナタに比べると
モーツァルトのピアノソナタは比較的簡単な方になります。

いや、世界で最も難しいといった声もあります。
どういうことでしょう?

18曲を難易度のやさしい順に並べ替えてみます。


おすすめの曲などもあわせて、どの曲から練習するのが良いか、
曲の選び方も考えてみたいと思います。

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●難易度順に並べると

いろんなサイトなどでの評判や、楽譜に掲載された情報を元に考えます。
難易度の感じ方には個人差もあり、検索結果でも前後しました。

私も全曲を実際に弾いて確かめたいところですが、
弾いたことのない曲も多く、今までの少ない記憶なども少しだけ考慮に入れさせていただきます。


だいたい弾けるくらいのレベルの達成を目標と考えるのか、
楽譜の指示通りのプロ並みの仕上がりを目標とするのかにも違いが出てきます。

今回は、
どの曲から練習を開始するのが良いかという観点で並べ替えました。

難易度の低い順

ハ長調KV330 有名
ト長調KV283
ハ長調KV545 超有名「初心者のための小さなソナタ」といわれます。
ヘ長調KV332、少し有名 2楽章が弾きやすい。ト長調KV283
ハ長調KV309、
ヘ長調KV280、
ハ長調KV279、
イ長調KV331 超有名 トルコ行進曲つき
変ホ長調KV282、
変ロ長調KV570、
イ短調KV310 有名 数少ない短調
変ロ長調KV281、
ニ長調KV311
変ロ長調KV333 少し有名
ニ長調KV576 少し有名
ニ長調KV284、
ヘ長調KV533
ハ短調KV457 少し有名

(KVはケッヘルと読みます。モーツァルトの曲にだけついています。ケッヘルさんがモーツァルトの曲を研究したことでついたそうです。)



特に番号がややこしい、第何番って、本や、サイトによって違うんです。
有名な曲でも15番とか16番とかがどっちがどっち?って感じなので、
番号を載せるのやめます。

ケッヘル番号を見てください。


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●それぞれの演奏曲の特徴


簡単なのに難しい?

モーツァルトの作品はピアノソナタだけでなく、
長調の曲が多いです。

聴いていても気持ちが良い曲や、軽やかに弾むような曲が多いですね。
よくいわれるのは、
モーツァルトの曲は簡単だけど難しいということ。


簡単なのに難しいってどういうこと?
特にプロに近い方が言われています。


・最初の1音から最後まで緊張の連続
・やればやるほど深みにハマる
・ピアノでは音の粒を揃わせる
・ペダルや音量でごまかしがきかない


なども難しい点だという意見があります。


そして、同じフレーズが2回、3回と出てくるたびに、どう演奏すればいいかを悩むなど…
シンプルなだけに制限された難しさがあるということです。



ま、難しく考えないで楽しく練習したいですね。
モーツァルト自身もそう考えるんじゃないかな?

明るくて、冗談好きで、いつまでも子どもの心を失わない。
そんな彼の曲ですから、素直に音を楽しみましょう。



テンポが速すぎる曲もある

「初心者のための小さなソナタ」KV545ハ長調第1楽章はかわいらしいメロディーですが、
楽譜通りに弾くのはテンポが速く、大変です。

少しずつテンポアップできるように練習しましょう。
最終章の方が弾きやすいという意見もあります。


どの曲もですが、指番号通りにしたほうが、きれいに弾けます。


音符の粒を揃えるためにもまずは譜読みの段階から気をつけましょう。
譜読みが簡単な曲でも丁寧に確認しながら練習してください。



難易度が変化する曲もある

有名なトルコ行進曲つきKV331イ長調
第1楽章はやさしいメロディーを6つの変奏曲になっていく曲で、
6段階に難易度が変わります。

メロディーの変化や、イメージの変化も楽しめ、いつの間にかレベルアップできる!?かもしれません。


トルコ行進曲だけを弾く機会が多いと思います。
そのように有名な部分だけ練習するのも全然ありだと思います。


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●演奏曲を選ぶにあたって


①有名曲から選ぶ

有名な曲はネットなどでもすぐ見つかります。
お手本となる動画も見られると思います。


楽譜も探しやすいし、
有名な曲から練習してもいいと思います。



②「調」を基準に選んでみる

短調が少ないのですが、いろんな調に挑戦するとか。

1番から順に
ハ長調、ヘ長調、変ロ長調、変ホ長調、ト長調、ニ長調
…となります

気に入った調があれば、同じ調の曲を練習してみるのもいいかもしれません。



③試しに少しだけ弾いてみる

いろんな曲を聴いて、試しに少し弾いてみるのもオススメです。
弾きやすいと感じる曲が自分に合う曲ともいわれます。

最初のフレーズを弾いてみてピーンときたら練習してみるのはいかがでしょう。



個人的感想

モーツァルトの曲って、なんとなく目標にする曲は少ない気がします。

この曲を弾くために何をどう練習して…どこまでできれば…って
ある程度(ソナチネとか)は必要だと思いますが、そんな準備練習的な曲もないような…


私は、どっちかというと
なんとなく選んで弾いてみたら楽しくなってくる…みたいな感じ…
私がプロに近くはないということもあって全然気軽すぎるのかもしれませんが…



私的には短調のKV310が好きですね。
最初の音にピーンと来ちゃいました。そのまま、3楽章まで練習した記憶があります。

他の曲でも最初に魅力を感じた曲は弾けるようになると気持ちがよかったです。

どれも弾けたら気持ちいいのかもしれませんが、
気持ちがよくなるまで練習できたらうれしいですね。



どんな曲も第1印象とか、どこかに魅力があるとか…そんなことで練習する曲を決める私には大事なことですが…
世間の評判とか、学校の課題とか、勧められたからとか…自分の意志と違うと楽しさを見つけるのが難しい時もありますね。


モーツァルトは難しいから弾くのをやめよう、なんて思わずにどんどん弾いて、
弾ける楽しみ、喜びを味わいましょう。




●まとめ

モーツァルトのピアノソナタを難易度の順に並べ替えました。
有名な曲から練習してもいいと思います。


曲ごとではなく好きな楽章から練習してもいいと思います。

楽譜も見つけやすく、動画などでも見る機会が多いほうが練習しやすくオススメです。



モーツァルトのピアノソナタは
シンプルで譜読みが比較的簡単で、
他の作曲家のピアノソナタに比べると
難易度は低い方です。

が、プロに近い方たちは世界で一番難しいとまで言われます。


楽譜通りに弾くことや、ごまかしがきかないことなど、
難しくとらえるとモーツァルトほど気が抜けない曲はないのかもしれません。


まずは楽しく気軽に選曲して、自分にあった曲を自分らしく演奏したいですね。


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