ショパン『ワルツ』の難易度。第1~14番までの特徴も紹介

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ワルツとは、3拍子の淡々とした舞曲で、
曲に合わせて踊るダンスのことでもあります。

ショパンの若い時、ウィーンではウィンナワルツが流行っていて、
第1番のワルツはウィーンで作曲されました。

ワルツであっても他とは違う、独創的なショパン。
それぞれの曲の難易度や、特徴を紹介します。

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●各曲の難易度

難易度としては、比較的低いものが多く、
ワルツはショパン演奏の入り口と言われています。

低いといってもショパンですから、
中級から上級になります。


ショパンの作曲したワルツは19曲あります。
その中でも、この14曲が演奏される曲として広く知られています。

生前に出版された1番から8番。
そしてショパンの死後、出版された9番から13番。
作品番号のない14番。

難易度は、
中級12番、3番、9番(別れのワルツと呼ばれている)、10番

上級7番、8番、4番(子猫のワルツ)、6番(小犬のワルツ)、
11番、13番、14番(遺作)


上級の上1番(華麗なる大円舞曲)、2番、5番
です。



けれど難易度の感じかたは、人それぞれです。
実際に弾いて確かめてみてください。

最初の譜読みと、指を正しく使うことをきっちりできるまでが大変な曲も
難易度が高くなるのかもしれません。


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●ショパンのワルツの特徴2つ

ショパンのワルツは、大きく分けて、ふたつあります。

ひとつは、舞踏用の円舞曲
もうひとつは、ワルツのリズムを借りて、内面の心情を表した曲


舞踏用の円舞曲には
第1番(華麗なる大円舞曲)、
第2番、
第4番(子猫のワルツ)、
第5番、
第14番。

内面の心情を表した曲は、
第3番、
第7番、
第9番、
第10番、
第12番、
第13番。

それ以外は舞踏用と、
内面の心情の曲との中間ということです。

どちらの要素もあるのだと私は解釈しています。


ショパンのワルツは舞踏用とはいっても、
(ウィーンの)実用には向かず、独創的な作品で、
当時流行っていたウィンナワルツとは対極にあるといえます。

華麗なる大円舞曲や、小犬のワルツなどは有名ですし、
2番も4番もマスターするのは難しいですが、
少しでも弾けるようになれば、気持ちよく弾けるので、
練習は続けてもらいたいです。


ポーランドの民謡に似た曲が多い

ショパンの故郷でもあるポーランドの民謡で、
「マズルカ」があります。

ショパンのワルツにも、このマズルカ風の曲が多いです。

第3番や、第7番、第9番(別れのワルツ)、第10番などは
故郷を思って作られたと聞きます。

少し悲しげな、それでいて美しい旋律の曲です。



ちなみに私の好きな曲は第7番です。

愛称がなくて残念なのですが…
マズルカ風というのは、意識していませんでした。


曲を聴くと、いろんな旋律が重なり合った感じがあって、
何度も表れる同じメロディの中にも違った旋律を強調してみたりして、
私なりに表情の違いを表現して弾いていました。

ショパンのワルツにはというか、
ショパンの曲が独創的な理由は
故郷のポーランドの音楽が根底にあるから
ではないでしょうか。



私が、ショパンの曲に懐かしさを感じるのも、
ショパンが懐かしく思いながら作曲をしていたからかな?
と思うと少しショパンに近付けた気がして、うれしいです。




●まとめ

ワルツは、ショパンの曲の中では比較的難易度が低く、
(中級から上級)
ショパン演奏の入り口と言われます。

独創的で、実際に舞踏会などでは当時のウィーンにはショパンのワルツは
受け入れられなかったようです。


舞踏用の曲と、ショパンの内面の心情を表した曲が特徴のワルツ、
どちらにしても淡々とした舞踏用ではなく、
根本に故郷ポーランドの民謡があって、
それこそが、ショパンの独創性を生んだのではないかと思います。


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