ショパンコンクールの日本人入賞者一覧と、その後の活動

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フレデリック・ショパン国際ピアノ・コンクールは、
ショパンの故郷であるポーランドの首都ワルシャワで5年に1回ショパンの命日10月17日の前後で行われます。
1927年に第1回が開催されました。

ショパンの曲だけで世界のピアニストが競い合うコンクールです。


日本の方々も活躍されています。

コンクール入賞者とその後の活動の様子を紹介します。
日本のショパコン好きに知っておきたいこともあります。

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●歴代日本人入賞者一覧

ショパンコンクールは90年の歴史があり、ルールの改正は毎回あるほどです。

第1回1927年から現在まで日本の入賞者は

第5回1955年 第10位 田中希代子(たなかきよこ)
第7回1965年 第4位 中村紘子(なかむらひろこ)
第8回1970年 第2位 内田光子(うちだみつこ)第8位遠藤郁子(えんどういくこ)
第10回1980年 第5位 海老彰子(えびあきこ)
第11回1985年 第4位 小山実稚恵(こやまみちえ)
第12回1990年 第3位 横山幸雄(よこやまゆきお) 第5位高橋多佳子(たかはしたかこ)
第13回1995年 第5位 宮谷理香(みやたにりか)
第14回2000年 第6位 佐藤美香(さとうみか)
第15回2005年 第4位 山本貴志(やまもとたかし)、関本昌平(せきもとしょうへい)


第3回で、日本人初参加の原智恵子さんは、コンクールの聴衆が入賞しなかったことに抗議し、
そのおかげで特別賞(聴衆賞)を受賞されました。

このことがきっかけで、日本での知名度が上がったということです。


第5回の田中希代子さんも第10位と日本人初入賞されましたが、審査員の一人が
もっと上位に!と怒ったということです。


そして、このコンクールには
第8回以降、毎年日本人が、審査員としても活躍されています。
特に有名な中村紘子さんは第12回から第15回まで連続4回も審査員として参加されています。


人、だけでなく日本メーカーのピアノも活躍していて、
第11回からヤマハとカワイが採用され、日本のピアノ調律師も活躍されています。



日本人最高位は2位

残念ながら、これまで、日本人の優勝者はありません。
第8回内田光子さんが2位というのが最高ですね。


前回の2015年はなんと韓国のチョ・ソンジンさんが優勝しました。
韓国の今までの入賞者の数は2人だけだったので驚きです。



入賞者の数では
世界的に見てもソ連(ロシア)とポーランドの次に多いほどなのです。

なのに優勝者がいないって…残念ですね。


前回のショパンコンクールではなんと、
12名もの日本人が参加しましたが、入賞者もなしという結果でした。

16回と17回で日本人の入賞がなかったのですね。
今後に期待したいです。


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●入賞者たちそれぞれの活動

ここからは、入賞された方々の活躍を簡単ですが、見ていきたいと思います。


田中希代子さん

第5回入賞の田中希代子さんは、ショパンコンクール後、日本での凱旋コンサートをし、
パリや、ウィーンなど幅広い演奏活動をされました。

当時の皇太子妃(現在の皇后美智子さま)が田中さんの演奏に感動されたということです。

難病で、関節が痛む中、演奏活動を続けられました。
日本より海外での知名度が高く、「東洋の奇跡」と呼ばれていたそうです。



中村紘子さん

第7回の中村紘子さんは、ショパンコンクール後、世界各国で演奏活動を続け、
さらにさまざまな国際コンクールでも活躍、審査員なども多く務められました。

ノンフィクション作家、エッセイストとしても有名です。


若いピアニストの育成にも力を入れていました。
テレビでもCMやいろんな番組にも出られて、有名ですよね。

昨年(2016年7月)亡くなられたことは記憶に新しいです。



内田光子さん

第8回で日本人最高位の第2位となった内田光子さんは、ウィーン音楽院など、海外で学び、主にヨーロッパでデビューされ、活躍されています。

今はロンドンにお住まいです。


コンクールの受賞された数だけでもかなりあり、日本の賞もたくさん受賞されています。
2005年には文化功労者もありました。

最近では、
2017年グラミー賞・クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞を受賞されています。



遠藤郁子さん

同じく第8回で入賞した遠藤郁子(えんどういくこ)さんは、日本で学び、第7回のショパンコンクールでも特別銀賞も受賞されています。

後に留学もされ、世界各国で演奏活動をされ、功労賞や、勲章なども授与されています。
1990年に公開された
黒澤明監督「夢」でショパンの「雨だれ」を演奏しています。


第14回のショパンコンクールで審査員をされています。



海老彰子さん

第10回の海老彰子さんは、現在フランスのパリを拠点に活躍中です。

フランス政府から勲章、パリ名誉市民メダルなどが贈られています。
第17回2015年で審査員をされています。



小山実稚恵さん

第11回の小山実稚恵さんは、ショパンコンクールとチャイコフスキー国際コンクールにも入賞され、
2大国際コンクール両方で入賞した日本人で唯一のピアニストということです。

最近では、文部科学大臣賞を受賞されています。
第16回ショパンコンクールの審査員もされています。



横山幸雄さん

第12回の横山幸雄さんは、日本からパリに留学され
音楽大学の客員教授をされています。

さまざまな賞も受けられていますが、注目は、
2010年5月3日4日で、ショパンの212曲を18時間かけて暗譜で弾きとおし、
自身が持つ「24時間でもっとも多い曲数を一人で弾いたアーチスト」のギネス記録を更新されたとのことです。


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その他の方々

同じく12回の高橋多佳子さんは、ショパン弾きとして高い評価を得られています。


第13回の宮谷理香さんと、高橋多佳子さんは、ピアノデュオ・ユニット「Duo Grace」を結成されています。


第14回の佐藤美香さんは留学先の音楽院で1等賞卒業され、世界で活躍中です。
平成音楽大学客員教授をされています。


第15回の山本貴志さんはワルシャワ音楽大学在学中にショパンコンクールで入賞され注目されました。
その後、日本で活動され、現在はワルシャワに拠点を移して活躍中です。

同じく第15回の関本昌平さんは、エコール・ノルマン音楽院などで学び、現在も桐朋(とうほう)学園大学ソリスト・ディプロマコースに在籍されています。
日本の新星とのことです。




ピアニストの励みになる大会

ショパンコンクール入賞というのが、その後の演奏活動にも人生にも影響し、活躍されている姿は、
次のコンクールを目指す若いピアニストさんにも直接的、間接的にも
励みになることは間違いないですね。



また、入賞はできなくてもコンクールを目指された方、かかわりのある方々は数限りないと思います。

コンクールがすべてではありませんが、目指してがんばったこともすばらしい経験ですよね。


そして、私のように全く関係のない人でも
ショパンコンクールを知り、コンクールの模様など毎回を楽しみに見ている…
聞いている?そして応援している方もさらに多いのではないでしょうか。



今回は日本人の入賞者に注目してみましたが、
このショパンコンクールでは、世界のスターが誕生することもあり、世界が注目します。

次のコンクールも楽しみですね。


●まとめ

ショパンの故郷で5年に1回開催されるショパンコンクール。
90年の歴史があり、世界のピアニストがショパンの曲のみのコンクールです。

日本でも人気があり、
これまで、10人以上の入賞者があります。



それぞれのお名前と簡単なその後の活躍を紹介しました。

入賞された方だけでなく、目指した方や、目指した方たちを支えてくださった方々もたくさんいらっしゃることと思います。

日本のピアノも採用され、ピアノ調律師さんも陰で活躍されています。



今回は日本に注目しましたが、世界の目で見れば
ショパンコンクールの魅力は語りつくせません。

見るだけ、聞くだけの私ですが、今後のショパンコンクールが楽しみです。


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