メヌエットのピアノ演奏の難易度(バッハ)。初心者向きなのか

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ヨーロッパの舞曲のひとつ、メヌエットといえばバッハのメヌエットが有名ですね。
誰でもこのメロディー、聴き覚えがあると思います。
3拍子を4拍子に編曲された「ラヴァーズ・コンチェルト」としても有名です。


なんとバッハではなくペツォールトって人が作ったということが近年判明したそうです。

ピアノでも超有名ですが、
難易度はどうでしょうか。
練習方法も考えてみます。

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●難易度はどれくらいか

メヌエットはたくさんあります。
ゆったりとしたリズムで曲の長さも短めで難易度も低めです。

バッハのメヌエットといわれるペツォールト作曲のメヌエットはト長調とト短調の2曲があります。


一番有名なト長調の方は
難易度初級です。
バイエル後半くらいのレベルですね。


全く初めての人が弾けるかというと少し難しいというくらいでしょうか。
全く初めてでも丁寧に教えてもらえば、あるいはお手本を見ながら
独学でもがんばれば弾けるようになると思います。

ペダルが必要ないので
小さいお子さんにも丁度いい曲です。




●オススメの練習方法

私、こういう曲すごく苦手だったのです。
バッハの曲(じゃないけど)の難しさって、右手も左手も同じような動きをしながら
別の音を(って関連する音なんですけど)弾かないといけなくて…
左手も別の(って同じ曲なんですけど)メロディーを弾いているような感じがして
途中で今どこ?ってややこしくなるんですよね。


まずは右手のメロディーから

とにかくこの曲の場合は、
まず右手のメロディーを練習しましょう。

メロディーの練習は3拍子を感じながら、1拍目を意識しながら練習してください。


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左手の練習は、メロディーを感じながら

次に左手だけの練習、こちらも3拍子を感じながら練習して、
スラスラ弾けるようになってからでも構いませんので、
メロディーを感じながら左だけの練習もぜひやってみてください。

感じながらというか、
できればメロディーを歌いながら…ハミングでもなんでもいいので…


それができれば両手を合せるときにスムーズにできると思います。
両手を合わせての練習では、メロディーを際立たせ、左手を優しく控えめに弾きましょう。




●演奏のポイント

ここからは、初級者向けというより、少し上級のポイントを紹介します。


優しく弾こう

まず、最初の入り方がガン!と左の和音を強く抑えすぎないことです。
優しく弾けるように左手の練習をしてください。


楽譜の中にはところどころギザギザの記号がある場合があります。(ない場合もあります)


この記号はモルデントと呼ばれ
その音とそのひとつ下の音をギザギザと弾きます。


ドにこの記号がついた場合は「ドシド」と素早く弾きます。
ちなみにギザギザの真ん中に縦線がなかったら「ドレド」と弾きます。

この楽譜にもカッコしてありますので、そのまま「ド」だけでも「ドシド」としても
オッケーってここだと思います。



自由に強弱をつけてみよう

この曲には
強弱記号や、スラーなどの細かな指示がありません。

当時の演奏はピアノではなく、強弱の付けにくいチェンバロやオルガンだった背景があります。


今は、指で強弱がつくピアノですから、この楽譜でも強弱をつけて弾きたいですね。
指示がない分、強弱のつけ方は自由に解釈してみてください。

プロの演奏を真似るのもオススメです。
検索してみてください。


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音と音の間を切るイメージで

そしてもうひとつ、楽譜にないものがあります。

それは、スラーです。
複数の音符と音符を大きなアーチで表示し、
音と音の間を切らずに、なめらかに弾くこと(をレガートといいます)です。


このスラーがないのはなぜでしょうか?

実はこの曲はノンレガートで演奏する曲なのです。
音と音の間を、切る感じで弾きます。

スタッカートとは違い音符の長さは変わりません。
押さえるところはしっかり押さえ、次の音符の前にはやめに指を離す感じです。



ノンレガートはひとつひとつの音が独立していて、ハキハキした感じになります。
スタッカートのように跳ねたりはしませんが、
指の1本1本が独立して上下にしっかり動かせるようにならないと難しい演奏法になります。


微妙ですがレガートで弾くのと、ノンレガートで弾くのと、少し感じが変わります。

ですがあまり意識しすぎなくても大丈夫です。
意識しすぎてギクシャクしないように楽に弾いてください。
逆に考えると、ペダルなどが必要ない曲ということです。



最後はだんだんゆっくりと

最後の最後は、またまたなんの指示もありませんが、そのままのリズムで終わらず、
最後の2小節くらいからだんだんゆっくり演奏して終わりましょう。

ブツッと切ってしまわずに少し余韻が残るように終わりたいですね。



「バッハの曲」と誤解された理由

余談ですが、
バッハがこの曲を奥さんのピアノ練習用に丁度いいといって渡したことが
大きな誤解を招くことになったようです。


ペツォールトさんには気の毒なことですが、もしかしたら、バッハ作曲とされていたから
これほど有名になった?と考えることもできなくもないですよね。

ですが、名曲としていつの時代にも親しまれる曲であることには間違いないことです。
これから先はペツォールトのメヌエットとして浸透していくのでしょうか?




●まとめ

新事実!バッハのメヌエットはバッハ作曲ではなかった!?

一番有名な「メヌエット ト長調」の
難易度は初級です。

バイエル後半頃のレベルです。
誰もが知っているメロディーで、
初めて間もない方でもがんばれば弾けるようになると思います。


とはいえ、初心者向けではない演奏法もあります。
初心者向けの練習方法と、少し上級のポイントを紹介しました。


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