そんな中で、ピアノ教本としてハイドン、モーツァルト、ベートーベンのソナタが集められたソナタアルバムがあります。
(1は各5曲2は各3~4曲)ソナチネアルバムを終了したらソナタアルバムに進むというのが通常です。
今回はそのピアノアルバム1の中の曲を
難易度や練習方法、
誰でもソナタを楽しめるように、演奏のポイントなどを紹介します。
●難易度順は、あって無いようなもの?
ソナチネアルバムにはオススメの練習順が載っていて、参考になったのですが、ソナタアルバムにはオススメの練習順はなさそうです。
ソナチネアルバムの中にあるソナタも重複して4曲掲載されています。
第1番ハイドン ピアノソナタ第35(48)番ハ長調
第6番モーツァルト ピアノソナタ第16(15)番ハ長調
第12番ベートーベン ピアノソナタ第20番ト長調
第11番ベートーベン ピアノソナタ第19番 ト短調
第6番モーツァルト ピアノソナタ第16(15)番ハ長調
第12番ベートーベン ピアノソナタ第20番ト長調
第11番ベートーベン ピアノソナタ第19番 ト短調
この4曲はソナタとしては比較的難易度が低いのでソナチネにも紹介されています。
その他の曲はソナチネと比べると大きな規模で、中にはとても長い曲もあります。
単純に規模の大きさで選ぶ方法もあるようで、長い曲はやっぱり大変ですから
短い曲からはじめるのもいいと思います。
第4番ハイドン ピアノソナタ第36(49)番嬰ハ短調
第10番モーツァルト ピアノソナタ第11番ト長調(トルコ行進曲)
第15番ベートーベン ピアノソナタ第10番ト長調
第10番モーツァルト ピアノソナタ第11番ト長調(トルコ行進曲)
第15番ベートーベン ピアノソナタ第10番ト長調
が、難しいという意見がありましたが、一番多い意見としては
ソナタアルバムの練習順のオススメはないということです。
難易度はほとんど大差がないということですね。
どの曲も楽章によって、難易度が違ってくることがあります。
なので、曲としての難易度の違いはあまりないということではないかと思います。
ということで、難易度順に並べることはできませんでした。
●オススメの練習方法
このソナタアルバムもソナチネアルバムと同じように全ての曲を練習する必要はなく、自分の必要と思う曲、
弾きたい曲をチョイスして練習することをおすすめします。
気にいった作曲家の曲、例えばモーツァルトの曲ばかりを練習するとか、
あるいはバランスよく、ハイドンから1曲、モーツァルトから1曲、ベートーベンから1曲というように練習しても違いが比べられていいかもしれません。
ピアノを趣味でされている方なら、有名な曲だけ、やりたい曲だけを練習するといいですね。
あるいは
やりたい楽章だけでも大丈夫です。
特に有名なモーツァルトの「トルコ行進曲」とか、ベートーベンの「悲愴」「月光」など有名な楽章には名前があります。
ソナタを本格的に学びたい方は、楽章だけでなく全楽章を通した練習が必要だと思いますが、
趣味の方は自由に切り取って、いいとこどりして楽しみましょう。
自分に向いた作曲家が分かる
このソナタアルバムはいろんな作曲家の代表的なソナタを集めた曲集です。ある程度、いろんな作曲家のソナタができれば、
自分に向いている作曲家も分かってくるのではないかと思います。
その作曲家限定の曲を集めたアルバムもたくさん出ています。
モーツァルトピアノソナタアルバムなどです。
モーツァルトのピアノソナタだけでもアルバム数が半端ないです。
テキスト用の楽譜について
ちなみに私は昔、NHKのテレビ講座の番組であった「モーツァルトを弾く」とか
「ベートーベンを弾く」とか
のテキスト用の楽譜を購入すると解説もあったり、
楽譜の中に注意点が書きこんであったりして、しかもお値段もお安かったように思います。
番組の中ではその作曲家の代表曲を紹介してレッスンされている姿を観ることができました。
当時はピアニストを目指す若い学生さんなどがレッスンを受けてらっしゃいましたので、
かなり本格的というか、専門的な内容だったと思います。
おすすめではありますが、今ではもうそのテキストは見つけられなさそうです。
スーパーレッスンの楽譜ならありましたが、ソナタではないかも…
●どんな人が演奏すべきか
まず、ソナタアルバムでは、ソナタの音楽的構造を理解するための教材です。ハイドン、モーツァルト、ベートーベンのそれぞれで
作曲家の特徴や、意図など分析して、ソナタの形式をどのように活用しているかを知ること…
などが目的です。
音楽大学などに進学される方には大事な学習方法だと思います。
ソナタを音楽として聞くことは何も勉強しなくても楽しめますよね。
そして、ピアノを弾くことも何も勉強していなくても、音楽を聞いて、
楽譜を読んで練習することはできます。
理解が深まれば演奏の幅も広がることは間違いないのでしょう。
でも聞いて、感動した曲を私も弾きたい!と思って練習する!だけでも楽しめます。
趣味ならいろんな楽しみ方でソナタもどんどん練習しましょう。
●まとめ
ソナタアルバムはソナチネアルバムの次の教材としてハイドン、モーツァルト、ベートーベンのソナタを集めた曲集です。
難易度はソナチネアルバムにも収録された4曲が比較的低く、
その他の曲は
難易度は大差がないとのこと。
長い曲は難しく感じるようで、短い曲から練習するのもいいかもしれません。
ただ、全曲練習する必要はなく、ソナタを理解し、
好きな曲を2.3曲マスターすれば次のステップに進むのがいいです。
趣味で楽しむ場合は好きな曲、好きな楽章だけを楽しんでも大丈夫です。
好きな作曲家がいるなら、その作曲家のソナタアルバムや曲集をおすすめします。
ソナタが分からなくても、聞いて、弾いて、どんどんピアノを楽しみましょう。
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