本当に効果があるのでしょうか。
どんな人が受けられて、どう音楽を活用し、効果をどこで判断しているのでしょうか。
実際の事例や、感想など紹介します。
現代社会のさまざまなストレスや悩み、病気や障害にも
音楽の持つ癒しパワーが発揮され、実際の薬のような
いや、薬よりも効果があるのであれば、ぜひ活用していきたいですね。
●音楽療法の効果
音楽を聴いて癒されたり、ほっとしたり、楽しくなったり、懐かしく感じたり…逆に悲しくなったり、暗くなったり、うるさく感じたりすることもありますよね。
そんな音楽をいろんな治療などに使われるのですが、
音楽ならなんでもいいというわけではなく、
音楽を意図的に、計画的に使うことが必要なのです。
音楽を薬だと考えると分かりやすいと思います。
いろんな薬がありますが、人によって、また病気によっても使い分けしますね。
音楽も分析や研究が進み、使い分けができるようになっています。
こんな人が音楽療法を受けてる
今、どんな人が音楽療法を受けているのでしょうか。・身体、発達障害の人
・精神障害の人
・認知症を患う高齢の人
・手術後などの人
・不登校、引きこもりの人
・精神障害の人
・認知症を患う高齢の人
・手術後などの人
・不登校、引きこもりの人
などが一例として挙げられます。
発達障害の場合
発達障害の場合、言葉で叱ったり説明したりしてもうまく伝わらず、パニックを起こしてしまったり、何度もくり返したりして学習の目標が進まないことがあります。
音楽を用いることで、
集中できたり、切り替えができたり、我慢できたりして、
自然に学んでいけるようサポートします。
(個人個人に合わせたカリキュラムがあります)
習い事のように何ヶ月、何年と音楽療法を続けていくことで日常生活や、集団生活にも徐々に
適応していくことができるようになっています。
実際に
発達障害のある子どもの困ったことが改善されたという声は多いです。
認知症の場合
高齢化社会で問題の認知症にも音楽療法が注目を集めています。ある音楽療法士の方は、高齢の方(グループセラピー)にまず、「ふるさと」を一緒に歌ったり、
若いころの懐かしい曲を掛けたり、季節に合った曲を聞いたりしながら軽い体操をするなど、
普段あまり言葉が出ない方も一緒に歌ったり、昔を思い出したりして言葉数が多くなり、
表情なども豊かになるケースがあります。
何度も繰り返すうちに
血圧や、脈拍も落ち着くようになっていきます。
ある音楽療法士さんの言うには、治療には音楽のみならず、いろんな「音」を使うそうで、
包丁とまな板のリズム音、手を叩く音、紙をパンと鳴らす音、自然の音、声などなど…
治療のために患者さんの今までの経験などを聞いて、その人にとってのここちいい音を見つけ活用するそうです。
多くの「良くなった」という体験談
不登校から引きこもりになった人や、産後うつになった人、いじめから心身が病気になった人、音楽療法で、改善され社会に復帰されたり、元気になったという体験談がたくさんありました。
手術を受けた患者さんは術後の痛みの緩和に穏やかな曲を、長い点滴の間には思い出の曲、
ICUなどでも自然界の音を主体にした環境音楽など、脳に負担のかからない音楽を使うそうです。
実際に痛みが和らいだ、時間があっという間だった、よく眠れたなどの体験談があります。
音楽だけでなく、音楽療法士さんの言葉に癒され、安心感や信頼が生まれることも大きな要因だと思います。
音楽療法の効果として、血圧、脈拍が安定し、ストレスが軽減されます。
そして、専門的なことですが、唾液アミラーゼ活性値とHADSの得点も低下したそうです。
つまり、音楽療法は
精神的、身体的な苦痛の緩和にも科学的に効果があるといえます。
(実は、私(ピアノ教師を少ししていました)の師匠は現在、音楽療法士の先駆けとして活躍しています。音楽療法士 高本恭子先生の「音楽からの贈りもの」【家の光協会】を参考資料として使わせていただきました。)
音楽からの贈りもの [ 高本恭子 ] |
●現場で音楽療法を取り入れるために
音楽療法を取り入れているのは、介護施設や、医療現場、教育現場などです。
最近では、民間の団体でも、個人でも依頼すれば音楽療法が受けられるようになってきています。
ネットでも資料を請求できたり、体験できたり、簡単に申し込みなどもできるようなサイトもありました。
まだ、日本では国家資格として認定されていない音楽療法の世界ですが、
まだまだこれから研究も進み、
進歩、浸透していくことは間違いないでしょう。
音楽によって、障害や、病気の改善につながるだけではなく、
眠っている潜在能力を発見できたり、開花させたりすることも可能かもしれません。
上手く、音楽と付き合って、音楽療法も当たり前の時代となれば、
音楽療法士ももっと必要とされることでしょう。
私の体験談
私は、子どもが通っている小学校などでの講習会で、音楽療法士(高本恭子先生)の講演があり、講演を聞いているだけでもさまざまな音楽を聴かせてもらい、
悲しい時は悲しい曲を…
青春時代によく聴いた曲がその人の癒しの曲…
などなど、自分でも応用できそうなお話が聞けました。
その時、
自分の中にあるストレスや、トラウマとも向き合った感じがして、
体験談など、笑いあり、涙ありと心が動かされました。
●まとめ
効果あり!音楽療法の効果を実際の現場で活躍されている方の情報を元に感想や、体験談を
いくつか紹介しました。
年を追うごとに研究が進み、
効果は科学的にも証明されています。
音楽を薬として使うということなので、医療現場での活用が多いですが、
その他の施設でも民間でも個人でも利用できるようになってきました。
私が体験というか、受けたのは講演会でしたが、自分でも応用できる内容に大変参考になりました。
もっと音楽を聴こう、もっといい音楽を見つけよう!と思いました。
ネット検索や、書籍でも音楽療法の情報がたくさん得られます。
自分では気が付いていないストレスや、潜在能力に気がつくこともあるかもしれませんね。
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